西岡良仁、痙攣でコートに倒れ込み最終セット途中で棄権。5年ぶりの初戦突破ならず[全米オープン]【テニス】
西岡良仁、全米オープンで5年ぶりの初戦突破ならず
現地8月26日、今年最後のグランドスラムとなった「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)の男子シングルス1回戦が行われ、西岡良仁(ミキハウス/世界ランク53位)は、ミオミール・ケツマノビッチ(セルビア/同54位)と対戦。6-7(2)、6-2、7-5、5-7、0-1となった時点で西岡が痙攣のため途中棄権し、5年ぶりの初戦突破とはならなかった。 【動画】西岡良仁は惜しくも1回戦で敗退 マッチハイライト&「全米オープン」男子シングルス組み合わせ 28歳の西岡は、今季前半戦こそ勝ち星を重ねることができずにトップ100圏外に落ちていた。だが、7月のATP250アトランタでツアー通算3勝目を挙げて、再びトップ50に。ATPマスターズ1000シンシナティでは予選を突破して2回戦に進んだ。調子を上げる中で迎えた全米オープンは、7年連続10度目。2019年大会以来の2回戦進出を狙った。 初戦では、過去2勝2敗と互角の戦いを見せているケツマノビッチと対戦。西岡は試合序盤からピンチを招いて、先にリードを許す展開となる。ブレーク直後のリターンゲームでブレークバックし、タイブレークに持ち込んだものの、0-1から6連続ポイントを許すなど、6-7(2)で第1セットを落とした。 それでも第2セットでは序盤のプレッシャーがかかる場面でも攻撃的な姿勢を見せ、第3ゲームで先にブレーク。これで勢いに乗り、第7ゲームでリードを広げて6-2でセットを取り返す。第3セットでも3-5とケツマノビッチのサービング・フォー・ザ・セットでブレークし追いつくと、第11ゲームで驚異の粘りを見せてこのセット3度目のブレークに成功。直後のサービスゲームをキープし7-5で第3セットも奪った。 勝利まであと1セットとした西岡は、第4セット第1ゲームで2本のリターンエースを奪うなどチャンスを作ると、いきなりブレークに成功。動かされても軽快なフットワークでボールを拾っていく。第6ゲームでブレークを許して一度は追いつかれたものの、足が止まったケツマノビッチを左右に振ってチャンスを作り、第7ゲームで再びリードした。しかし、セット終盤にミスが集中。サービング・フォー・ザ・マッチとなった第10ゲームで2本のマッチポイントを生かせずにブレークバックを許すと、第12ゲームも落として5-7で第4セットを失った。 最終セットへ再びギアを上げたい西岡だったが、試合時間3時間半近くに及ぶ熱戦の影響により、第2ゲーム途中で足、腕への痙攣が起きて動けず。コートに倒れ込むと、そのまましばらく起き上がることができずに途中棄権となり、5年ぶりの初戦突破とはならなった。 敗戦寸前から勝ち星を手にしたケツマノビッチは、2回戦でパリ五輪銅メダリストで第18シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア/同18位)と対戦する。
Tennis Classic 編集部