「俺はこのために生まれてきた」小田凱人が初出場で金メダル マッチポイント握られるも逆転勝ち 車いすテニス
◇パリパラリンピック2024 車いすテニス男子シングルス決勝(日本時間7日、ローランギャロス) 【画像】車いすテニスの男子ダブルスで銀メダルを獲得した35歳の三木拓也選手と18歳の小田凱人選手 車いすテニス男子シングルス決勝に進出した小田凱人選手が世界ランク1位のアルフィー・ヒューエット選手(イギリス)と対戦し、一時マッチポイントまで追い込まれるも逆転勝ちで勝利し、初出場初金メダルの快挙を成し遂げました。 これまで1セットも落とさずに勝ち上がってきた世界ランク2位の小田選手は、第1セットで持ち味の力強いショットを披露し、開始から4ゲーム連続で奪取。このセットを6-2で奪います。 しかし第2セット、ヒューエット選手の攻撃が冴え渡り、4-6で奪い返されます。 そして最終第3セット、リードされる苦しい展開となり、3-5でマッチポイントまで追い込まれますが、相手のミスなどで窮地を脱すると最後は逆転勝利。初の金メダルに輝きました。 勝利の直後、車椅子の車輪を自ら外しコートに倒れ込んだ小田選手。目に涙を浮かべると、勝利を称えにやってきたヒューエット選手と抱き合う姿を見せました。 つづけて優勝のインタビューで「やばい、かっこよすぎる俺」と興奮まじりにコメント。 第3セットでマッチポイントまで追い込まれた時については「相手がマッチポイントでドロップショットをミスって、あれで勝てると思った。それまで負けると思っていた」と心境を明かした小田選手。 さらに「今日勝ったことで確定したことがある。俺はこのために生まれてきた」と大声で叫び、最後はカメラ向かってキスするなど喜びを爆発させました。