なぜ片づけプロジェクトの卒業生はみんな自信あふれた表情に変わるのか。1万人の家庭を手伝ったコンサルが考える<片づけのゴール>
片づけ本を読み、本に書いてある通りにして部屋がきれいになっても、また散らかるというリバウンドを繰り返すのはなぜか?片づけが日々の習慣に根付く、長続きの秘訣には、意外な発想の転換がありました。1万人の個別相談実績を持つお片づけ習慣化コンサルタントの著書『キッチン「から」片づければ、家は必ずキレイになる!』から、ポイントを厳選してお伝えします。 【書影】1万人の個別実績を持つ片づけ習慣化コンサルタントの新刊『キッチン「から」片づければ、家は必ずキレイになる!』 * * * * * * * ◆「ありがとう」の飛び交う家庭にしよう なぜ片づけたいのか? いろいろな答えがあると思います。 私がお片づけ習慣化講座を始めた時、はじめに目標にしたのは「ありがとうが飛び交う家庭」でした。 私は片づけることは空間的にキレイになるだけではないと言いました。 床面積が物理的に広くなるだけではないのです。 探しモノに取られていた時間が自分に返ってきて、時間に余裕が生まれます。 ムダ遣いが減って、お金に余裕が生まれます。 片づいたキッチンは自然と料理しやすく、おいしくなります(少なくとも片づいていないよりは)。 おいしい食事に不機嫌になる人はいませんから、笑顔になるし、健康にもいいし、家族も「おいしい」と言ってくれるでしょう。 おいしいと言われれば、うれしいし、「ありがとう」と返したくなりますよね。 料理だけでなく、余裕がある母親/妻がいる家の中は雰囲気がやわらかくなり、やさしくなります。 自然と笑顔が増え、コミュニケーションが増え、「ありがとう」が増えていきます。
◆片づけと時間管理の相乗効果 しょっちゅう探しモノをして、約束の時間に遅れていた「ダメな私」は消えて、きちんと時間管理のできる大人になり、仕事も家事もサクサクこなせるようになり、自信を持てるようになります。 一般的な片づけメソッドならここで「めでたしめでたし」で終わりです。 でも、私はこの先が重要だと思っています。 時間的な余裕が生まれ、使えるお金が増えて、健康的な生活になって、自信や周りの人からの信頼などを取り戻した、その次です。 気がつくと、心に余裕が生まれているはずです。 自分自身を振り返り、これからどう生きていきたいか、考える時間があるはずです。 仕事を持っている人は、これからどんな仕事をしていきたいか考えるでしょう。 自分の本当に好きなことや、本当は得意だったことを再発見して、それを起業に結びつけることもできます。 私は「家庭力アッププロジェクト(R)」の卒業生のみなさんに別の機会でお会いすることがあります。 会うとみなさん、受講前とは別人のように自信にあふれた表情をしていらっしゃいます。
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