社会人になってからも親から「月1万円」仕送りをもらっているという知人。流石に少数派ですよね…?
みなさんの周りには、社会人になってからも親から「月1万円」の仕送りをもらっているという人はいるでしょうか? 本記事では、親から仕送りをもらっている成人の割合を条件別に紹介するとともに、成人以降の仕送りは断るべきなのか、自立した生活を送るためにはどうすればよいかなどを紹介します。
条件別親から仕送りをもらっている人の割合
佐々木一郎氏(同志社大学)の「成人した子への仕送り・資金援助の分析」によると、アンケート回答者のうち、親から定期的な資金援助を受けている人は9.1%、受けていない人は90.9%でした。この結果から、成人後に仕送りをもらっている人は少数派だといえるでしょう。 ここでは、さらに項目別の割合を紹介します。どのような条件の人が仕送りを受けているのか、傾向を把握しましょう。なお、今回紹介する論文の情報では、学生は調査対象から除外されています。 ■年齢別の割合 年齢別の割合は、表1の通りです。 表1
※佐々木一郎(同志社大学)「成人した子への仕送り・資金援助の分析」を基に筆者作成 仕送りをもらっている人の割合は、20~29歳が最も多い結果となりました。これは、新社会人になったばかりで生活費の負担が大きい可能性が考えられます。 ■婚姻状況別の割合 婚姻状況別の割合は、表2の通りです。 表2
※佐々木一郎(同志社大学)「成人した子への仕送り・資金援助の分析」を基に筆者作成 仕送りをもらっている人の割合は未婚者が最も多く、単身収入では生活が厳しい人も一定数いるのではとないかと考えられます。 ■世帯年収別の割合 世帯年収別の割合は、表3の通りです。 表3
※佐々木一郎(同志社大学)「成人した子への仕送り・資金援助の分析」を基に筆者作成 仕送りをもらっている人の割合は、0~300万円未満が最も多いようです。収入が低いため、生活費が大きな負担となっている可能性が考えられます。
親からの支援は社会人になったら断るべき?
社会人になってからも親からの支援を受け続けることは、長期的に見た際、経済的自立の妨げになる可能性があります。 しかし、親からの援助が完全に悪いこととはいえません。特に、新社会人や経済的に厳しい状況にある場合、一時的に親の支援を受けることは有効な手段といえます。ただし、いつまでも親に頼り続けるのではなく、経済的に自立できるよう計画を立てて生活することが大切です。