駒大が意地の復路優勝 7区佐藤が57秒更新する区間新の快走 箱根駅伝
第101回東京箱根間往復大学駅伝最終日は3日、神奈川県箱根町から東京・大手町までの復路5区間、109・6キロに関東の20校とオープン参加の関東学生連合を加えた21チームが参加して行われ、2年ぶりの覇権奪還を狙った駒大は2位。11度目の復路優勝は果たした。 【写真】6区の駒大・伊藤蒼唯(左)から、たすきを受け取る7区の佐藤圭汰 駒沢は転んでも、ただで起きてはいけない-。この藤田監督の言葉を選手たちが体現した。往路4位だった駒大は、芦ノ湖のスタートで3分16秒あったトップ青学大との差を2分48秒まで削り、2位でフィニッシュ。意地の復路優勝を飾った。 立役者は7区の佐藤だ。2020年に阿部弘輝(明大)がマークした区間記録を一気に57秒も更新する快走で、青学大との差を2分以上縮めてみせた。 昨年4月に恥骨の疲労骨折が判明し、9月に痛みが再発。以後、故障を繰り返さぬよう接地の仕方や腕振りなどを見直し、楽に推進力を生み出せるフォームを作り上げてきた。今大会が約10カ月ぶりのレースだったが、「自信はあった」という。 事前に2カ月程度しか練習できなかったため、ラスト3キロできつくなってしまったものの、それも伸びしろといえるだろう。 チームとしても貴重な経験を積んだ。10区間のうち4年生は2区篠原のみ。9人が来季も残る。「(大学駅伝)全部2番だったもんね。悔しい。来季の出雲、全日本は強いと思うよ」。そう語る大八木総監督の表情は明るかった。(宝田将志)