ほぼ完全に実用レベルの電動バイク、エネルジカ「EGO+ IVYエディション」に試乗! 通勤もツーリングもイケる!! ※ただし700万円
登録は軽二輪、免許はAT限定大型二輪でOK!
イタリアはモデナに本拠地を置く電動モーターサイクルメーカー、エネルジカが誇るスーパースポーツモデル「EGO+(エゴプラス)」の試乗インプレッション。一週間ほどお借りして、通勤やツーリングに使ってみた。 【写真】エネルジカ「エゴプラス アイビーエディション」のスタイリングとディテール解説
電動バイクはまだ実用性が……というバイク乗りへ
バイクに情熱を傾けるエンスージアストにとって、これならバイク趣味として成立するレベルに達している。0-100km/h加速は2.6秒、公称航続距離420kmというモンスター電動モーターサイクルに乗って、そう痛感させられた。 今回は、イタリア・モデナに本拠地を置く電動モーターサイクルメーカー、エネルジカが誇るスーパースポーツモデル「EGO+(エゴプラス) IVYエディション(アイビーエディション)」を一週間ほどお借りすることができた。通勤やツーリング、ワインディングでの快走など、さまざまなシーンで試乗してみたので、インプレッションをお届けしていきたい。 これまでにもさまざまな電動バイクが登場していて、時代の変化が間近にあることを感じさせるが、一部を除いてはまだ都市特化型の乗り物と言っていいだろう。バッテリー交換スポットに必ず戻ってくるような環境で走るか、または一定時間毎にお茶……というには少々長すぎる充電待ち時間を過ごす覚悟が必要だからだ。使い方としてはルート配送や都市のコミューター、短距離ツーリングが最適と言える。 このように『限られた環境でのみ楽しめる』乗り物になっている要因は大きく2つ。最大のものは何と言っても航続距離だ。ほとんどの電動バイクは100km未満であり、公称値で200kmを超えるものは稀。そしてもうひとつが充電時間だ。バッテリー容量が大きくなれば200V電源を使っても0から満充電までは4~5時間かかるのが普通。ほかにも充電可能スポットの少なさは気になってしまう。 今回お借りしたEGO+は、これらの点をほぼ完全に解決していると言っていい。航続距離420kmもさることながら、クルマと同じ急速充電のチャデモを使用できるのがとても大きいのだ。 ──イタリアンデザインながら、どこか愛嬌がある。このトリコローレのグラフィックをまとったものはまだ日本に1台しかないという……。 今回の試乗では通勤のほか、東京都台東区の編集部から首都高~東名高速を経て御殿場ICで一般道に下り、御殿場市街と近隣のワインディングロードを走るというツーリングを試みた。充電器は持たず、チャデモを使用するためのカードのみを携えて──。