メラニンを減らしても肌は白くならない?化粧品研究・開発者が白さについて科学的に解説
◆美白にとって重要なこと 肌内部の発色を正確に外部に伝えるためには、細胞や細胞間質、角質層をできるだけ光がスムーズに通り抜けられるように欠陥を少なくし、シームレスで(境目のない)透明な状態にしておく必要があります。 そうすれば肌内部で反射した光の波長がそのまま目に届き、明るい発色の肌になります。 ここまで考えると、美白とメラニンの関係が、やや遠のいた印象を感じるかもしれません。 メラニンはたしかに光の多くの波長を吸収する性質がありますが、同時に肌の内部の欠陥を防ぐ重要な役割もあります。 肌内部が透明感を持ち、光が十分に反射して目に帰ってくる状態であれば、肌は明るく見え、白っぽささえ感じるようになります。 美白にとって重要なことはメラニンを減らすことではなく、透明感を低下させる欠陥を防ぐことであり、UVを防ぐことです。 ※本稿は、『美容の科学:「美しさ」はどのようにつくられるか』(晶文社)の一部を再編集したものです。
尾池哲郎
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