災害関連死認定申請「そばで寄り添った支援を」…熊本地震で4歳娘亡くした母が呼びかけ
熊本地震で災害関連死と認定された宮崎花梨ちゃん（当時4歳）の母・さくらさん（45）が18日、熊本市であった弁護士会の会合で講演した。認定申請に至った思いを語り、「そばで寄り添った支援があればありがたい」と呼びかけた。 【写真】熊本地震犠牲者追悼式で献花をする宮崎さくらさん
花梨ちゃんは生後4日で重い心臓病と診断された。入院先の熊本市民病院で被災し、福岡市内の病院に転院したが、5日後に亡くなった。後に災害関連死に認定された。
熊本、東京、新潟、兵庫の各弁護士会が集まる協議会で講演し、オンラインも含めて弁護士ら約40人が聴講した。災害死の認定には行政への申請が必要で、さくらさんは「花梨が頑張ったことを認めてほしいと申請に踏み切った」と語った。
申請に必要な病院のカルテを取り寄せたり、被災時の状況を資料に書き出したりしたとして、「（手続きの中で）地震当時の花梨を思い出すことが一番つらかった」と振り返り、支援の必要性を訴えた。3月に発足させた「災害関連死を考える会」のメンバーで、フリーライターの山川徹さんらも参加した。
