【活用提案】アプリのウィジェットをホーム画面に使いやすく配置してiPad作業をもっと快適にしよう!
iPadのホーム画面をより便利にするには、ウィジェットを活用するのが効果的だ。ウィジェットを使うことで日々の作業効率が格段に向上し、ホーム画面が自分にとって使いやすいパーソナルな空間へと変貌する。 【もっと写真を見る】
iPadのホーム画面をより便利にするには、ウィジェットを活用するのが効果的だ。ウィジェットを使うことで日々の作業効率が格段に向上し、ホーム画面が自分にとって使いやすいパーソナルな空間へと変貌する。 ウィジェットは単に情報を表示するだけでなく、そのウィジェットに応じたアクションを起こせるのも特徴。例えば、「ミュージック」ならお気に入りの楽曲を再生できるといった具合だ。 今回は、ウィジェットの利用方法や配置例を紹介しながら、最高のホーム画面を作るための具体的なアイデアを紹介していこう。 アプリを開かずに機能が直接利用できるウィジェット ウィジェットというのは、ホーム画面に、よく使うアプリの機能を追加できるツールのこと。アプリを開かなくても、使いたい機能を直接呼び出せる便利なものだ。例えば、「カレンダー」アプリのウィジェットがあると、スケジュールを一目で確認できるようになり、予定やタスクの管理がスムーズになる。 ウィジェットには、アクションを実行できる「インタラクティブウィジェット」も存在する。「メモ」アプリのウィジェットなら、ウィジェットから新しいメモを作成できるし、「リマインダー」アプリのウィジェットなら、タスクの追加が可能だ。このように、ウィジェットは日常的な行為を効率化するうえでも非常に役立つ機能となっている。 それでは、実際にウィジェットをホーム画面に追加してみよう。ウィジェットは、アプリによってサイズや形が異なる複数のバリエーションが用意されているので、使いやすいものを選ぶようにしよう。 ●ウィジェットの一覧から追加する ウィジェットを追加する最も基本的なやり方は、ウィジェット一覧を呼び出して、追加するアプリのウィジェットを選択する方法だ。ここでウィジェットの大きさや表示内容を選択して追加する。なお、アプリアイコンと同様に、ドラッグして好きな場所へ移動もできる。iPadOS 17以前のiPadでは、この方法でのみ追加が可能だ。 ●iPadOS 18ならアプリアイコンをウィジェットに変更できる iPadOS 18では、ホーム画面のアプリアイコンを直接ウィジェットへ変更できるようになった。これにより、ウィジェット一覧画面から選ぶ必要はなく、すぐに目的のアプリをウィジェットにできる。iPadOS 18のユーザーならこちらの方法を使ったほうが簡単だろう。 「スマートスタックウィジェット」を活用する ウィジェットは通常のアプリアイコンよりもスペースを取るので、ホーム画面がすぐにいっぱいになってしまうことがある。そんなときに活用したいのが、「スマートスタックウィジェット」だ。 これは、複数のウィジェットをひとつにまとめ、上下にスワイプすることでウィジェットを切り替えられるもの。ウィジェットひとつ分のスペースで複数のウィジェットを使えるので、ホーム画面の省スペース化につながる。 ●スマートスタックウィジェットを追加する スマートスタックウィジェットの追加方法は、通常のウィジェットと同じだ。大きさが4種類あるので、好みのものを選択して追加し、ホーム画面の場所へ移動させればいい。 追加したスマートスタックウィジェットを上下にスワイプすると、別のウィジェットに切り替えられる。 ●スマートスタックウィジェットを編集する スマートスタックウィジェットには、よく使うアプリのウィジェットが登録されているが、自分が使いたいウィジェットが入っていないこともある。この場合は、スマートスタックウィジェットを編集しよう。 スマートスタックウィジェットを長押しして表示されるメニューで「スタックを編集」を選択すると、表示するウィジェットを編集できる。新しく追加したい場合は、画面左上の「+」をタップしてウィジェットを選択しよう。 不要なウィジェットを削除したい場合は、そのウィジェットの左上に表示されている「-」をタップしよう。もし間違えて削除しても、あとから追加が可能だ。 ウィジェットを並べ替えるには、移動させたいウィジェットを長押しすると動かせるようになるので、ドラッグ&ドロップで移動させよう。 スマートスタックウィジェットは、初期設定では自動で表示が切り替わるようになっている。しかし、ウィジェットの表示がちょくちょく切り替わるのは案外うっとうしいもの。自動で表示を切り替えたくないときは、スタックの編集で「スマートローテーション」をオフにしよう。 ウィジェットの表示を使いやすく設定する ウィジェットは、配置しただけだと「もう少し情報が欲しい」「大きすぎて邪魔になっている」など、使いにくさを感じることがある。このような場合は、ウィジェットの表示内容や大きさを編集しよう。 ●ウィジェットで表示する内容を設定する ウィジェットの中には、表示する内容を変更できるものがある。例えば、「天気」ウィジェットなら表示する天気予報の場所を設定できるし、「リマインダー」ウィジェットなら表示するリマインダーのリストを指定できる。 ウィジェットを編集するには、該当ウィジェットを長押しする。編集できるウィジェットの場合は「(アプリ名)を編集」と表示されるので、そこをタップして表示内容を変更しよう。なお、変更できる内容はアプリによって異なるので、それぞれ確認してほしい。 ●ウィジェットの大きさを変更する iPadOS 17以前でウィジェットの大きさを変更するには、ウィジェットをいったん削除してから、希望の大きさのウィジェットを再配置しなければならなかった。しかし、iPadOS 18からは、ウィジェットを配置したあとでも大きさを変更できるようになった。また、大きさの変更だけではなく、ウィジェットをアプリアイコンに戻すことも可能だ。 ホーム画面に配置しておきたい便利なウィジェット ウィジェットは、ふだんの生活や作業を便利にするものだ。多くのアプリがウィジェットに対応しているものの、実際にどれが便利なのか、わかりにくいかもしれない。そこで、ホーム画面に配置しておくと便利に使えるウィジェットを紹介しよう。 【時計】 時間管理に必須のウィジェット。ひと目で現在の時刻を確認できるのは非常に便利だ。アナログ時計とデジタル時計のどちらか好きなデザインを選ぶことで、視覚的にも楽しめる。また、選んだ時計によっては秒までわかるのも便利なところだ。 【カレンダー】 今日の予定をすぐに確認できるので、仕事でもプライベートでもスケジュールを管理しやすくなる。月間カレンダー表示や、特定の日の詳細表示を使い分けることで、より細かく予定を把握することも可能。「カレンダー」アプリのほとんどはウィジェット対応しているので、ふだん使っているカレンダーアプリのウィジェットを配置しておくのがおすすめだ。 【天気】 外出の準備中など慌ただしくしているときでも、手軽に今日の気象情報を知ることができる。また、天気予報を一週間分表示するウィジェットを配置すれば、長期的な予定を立てるときにも役立つ。ほとんどの天気予報アプリもウィジェット対応しているので、使い慣れたアプリのウィジェットを配置しておくといい。 【リマインダー】 仕事や買い物リストなど、日常的にやるべきことをひと目で確認できるようになる。配置しておくと重要なタスクのやり忘れを防げるので、ミス防止に最適だ。 【バッテリー】 Apple PencilやAirPodsなど、iPadで使っているアップル製品のバッテリー残量を表示できる。バッテリーが足りなくなるという事態を未然に防げる。 【写真】 「写真」ウィジェットは、撮影した写真やメモリーを定期的にローテーションしながら表示する。旅先の写真や家族の写真などが表示されるので、ちょっとした癒やしや振り返りにピッタリだ。 このほか、ふだんから利用頻度の高いアプリがウィジェットに対応しているなら、配置してみて使い勝手を試すといいだろう。例えば、「Notion」ウィジェットの場合、お気に入りのプロジェクトへすぐにアクセスできたり、新規ページをすぐに作成できたりする。 また、「TV」ウィジェットは、「Apple TV」だけではなく、「Netflix」「Primeビデオ」「U-NEXT」などにも対応。これらの動画配信サービスで最近見たコンテンツの続きがすぐに視聴できる。 「時刻表ウィジェット」は、「NAVITIME」アプリをインストールしていると使える。最寄り駅の直近の発車時刻がわかるだけでなく、遅延などの情報も確認できて便利だ。 今回は、iPadでのウィジェットの活用方法について紹介してきた。ウィジェットはiPhoneでも使えるが、やはり大画面のiPadでこそ真価を発揮する。使い方のポイントがわかれば本当に便利な機能なので、ぜひ試してもらいたい。 文● 岩渕 茂 編集●ASCII