【ホンダ新型ヴェゼル 三択の方程式:解の壱】新設定の「HuNTパッケージ」は、アウトドアがもっと似合う!ヴェゼルに新風を巻き起こすモデルだ
見た目だけじゃない、実用性を備えたインテリア
さて、インテリアに目を向けてみましょう。ひときわ目を引くのは、さまざまなカラーが織り込まれたシートでしょう。デニム・カーキ・グレージュの3色を使った合成皮革「プライムスムース」と、撥水・撥油加工が施されたファブリック「FABTECT(ファブテクト)」が組み合わされた、コンビシートを採用しています。 さらに、オレンジ色のステッチがそれらを繋ぐアレンジがまた、なんとも「オシャレ」。一方でしっかり機能性が確保されているので、アウトドアユースにもしっかり対応できるのは嬉しいポイントです。 リアシートもフロント同様に3色のプライムスムースとファブテクトが組み合わされています。アームレストも装備されていますので快適性はバッチリです。ただし、装備がXグレードに準拠しているため、後席用のエアコン送風口が装備されないのは玉に瑕ですね。 ちなみにヴェゼル HuNTの気になる価格はFFモデルが299万8600円、4WDモデルが321万8600円です。上級グレードのZがFFモデルで320万円に迫る価格であることを考えると、このオシャレな見た目、実用的なインテリアが装備されてFFモデルが300万円を切っているのはなんとも嬉しいところです。 価格も含めてHuNTは、さまざまな意味でセンスの良いカジュアルスポーティ感を感じさせてくれます。となると、同じホンダのラインナップでちょっと気になるのが弟分であるWR-Vの存在です。
HuNTはぜひ若い人に乗ってほしいと思える1台
WR-Vは、250万円を切る価格でタフさや広い室内空間を魅力とするモデルです。ポジション的には、ヴェゼルが「上級」であることは確かです。それでも、このHuNTはWR-Vを選択しようとする方にも、ぜひ触れていただきたいと思うのです。 HuNTはハイブリッドシステム「e:HEV」を採用していますので、燃費はWLTCモードで26.0km/Lを実現しています。WR-Vはガソリン車のため、16.4km/Lにとどまります。 またヴェゼルには電動パーキングブレーキを採用していますので、ブレーキホールド機能やACCの全車速追従にも対応しています。(さらにマイナーチェンジでトラフィックジャムアシストも採用されました!) センタータンクレイアウトが生み出す圧倒的なシートアレンジの良さ、フラットになるトランクルームなど、ヴェゼルの魅力はそのままにアウトドアテイストを採り入れたHuNT。WR-Vを検討しているけれど、もう少し背伸びしてもいいかも・・・という方に、ぴったりの選択肢かもしれません。 とくに、こういった粋なクルマを若い人にぜひとも乗っていただきたいな、と個人的に思いました。(文:川内優作、写真:森山良雄)