「P7CBアイアン」に「Hi-TOE4ウェッジ」 久常涼が渡欧前に新作クラブをテスト
PGAツアーのシード選手として1年目のレギュラーシーズンを終え、年間ポイントレース(フェデックスカップランキング)84位で来季シードを確定させた久常涼。さらなるポイント加算を狙うフォールシリーズと、今季シードを持つ欧州ツアーに向け、一時帰国したタイミングで新しいクラブをテストしていた。テスト会場の瑞陵ゴルフ倶楽部(岐阜県)に潜入してきたので、その試打インプレッションをいくつか報告しよう。 【画像】新しい赤と黒の「ベンタス」シャフトを手にする久常涼
まずはアイアン。10年ぶりに復活したテーラーメイドの「P7CB」は、契約プロが続々とスイッチするなど評判のモデルで、看板選手の久常も漏れなくテストした。現状のエースである「P7MC」(4I~PW)は、2年前に日本ツアーにいたころから使ってきた長年苦楽をともにしてきた相棒。そのカオや打感、弾道が気に入っているだけにいきなりは替えないと思われたが、「4番アイアンがちょっと気になっていたんですよね。もうちょっと楽なやつはないかなと探していた」と新CBの長い番手に期待を寄せていたようだ。
ロリー・マキロイ(北アイルランド)やコリン・モリカワが「PROTO」と刻印された同モデルのロングアイアンをバッグに入れていたのを、久常もチェックしていたのだろう。
ひとしきり打った後に、「球が上がりやすいし打感がすごくいい。ロングアイアンの高さが出ていなかったので、そこだけCBにしてもいいかなと思いました」と評価。米ツアーで1年間戦ってきた中で、ライバルたちのロングゲームの精度の高さを目の当たりにしてきたからこそ、その番手の重要性が身に染みているのかもしれない。ひとまず、5日(木)に開幕する次戦の欧州ツアー「オメガ ヨーロピアンマスターズ」(スイス)に新CBを持っていき、試合で試すことが決まった。
続けて久常はグリーン周りに場所を移し、ウェッジのテストを開始。手にしていたのはフェース面にスコアラインがびっちり入ったモデルだ。「新しいハイトウウェッジです。昔は56度を使っていたことがあったので、そのロフトでまた作ってもらいました」とのこと。聞けばテーラーメイド「Hi-TOE4」という日本では未発表の新作で、アメリカではひと足早くツアープロの試打が始まっている模様。さすがPGAツアーのシード選手はクラブテストも早い。