関電の金品受領問題 第三者委が会見(全文10完)経営者としての責任は重大
個人に帰着する大きな問題があるのでは?
FACTA:ちょっと質問を変えますが、森山さん、森山さんにとって窓口といえるのは、基本的には豊松さんというふうに少なくとも理解できるんですけど、というのは、それは当局がそういうふうに言っていましたからっていって、国税調査の過程でね。だって実際にそうやって返しにいけたわけですから、彼が。そこはだから事実関係として、要するに、正直言って確かに、相手のモンスターだと思うような幻影におびえて返しにいけなかった人はいっぱいいると思うんですけど、森山さんの実態を知ってる豊松さんはちゃんと返しにいけているわけですよ、自分のお金も含めて。 だからそのことを考えてみても、相手がモンスターだからこれを預かったまま返せないという論法が、私は豊松さんを含めて複数の原子力事業部の上層部にはとても通用しない、そんな論理があるわけないと。そこのところをやっぱりはっきりしていただかないと、結局企業の体質じゃなくて、やっぱり問題は個人のモラルが低すぎるというところが僕は絶対あると思うんですよね。 先ほどだから但木さんは、もう主役はいないと言うんだけど、そんなことはないんじゃないでしょうか。やっぱり三万何千人いる関電の社員にとって、やっぱり上層部の一部がおかしいわけで、その部分はやっぱりちゃんと個人の責任として問わないとかわいそうですよ、真面目に仕事している人が。そういうところを僕は聞きたいんだけど。 それで関電の、要するに前の社内報告書というのはひどいもので、本件の本質は個人の問題ではなく会社の責任だというか、会社の体質の問題であるみたいな書き方しているわけですよ、社内報告書は。この、要するに但木さんのつくられたこれの中では、これは会社の体質もあるけど、やっぱり個人に帰着する大きな問題があるということじゃないんでしょうか。そこははっきりいただきませんと、それはもう会社だとみんな全部が悪いことになっちゃいますから、関電が。その辺はしっかりしてほしいんですよね。