関電の金品受領問題 第三者委が会見(全文10完)経営者としての責任は重大
額だけではなく中身も知りたい
FACTA:それで彼が、私は、詳細に見てると例えば20着のお仕立て券もらって全部使ってるのは豊松さんなんですよね。彼も返す努力というのをして、倍付け、3倍付けとか、そういうことになってたとは聞いてないんです。それは要するに2人の関係において、1億1000というのは大きなお金ですけど、それがどういうふうなヒアリングになっているのか、できればやっぱり額だけじゃなくて中身がどうだったのか伺いたい。 司会:先ほどの1000万もらったときも、豊松氏も返しているということで、決して今ご指摘のようにどちらが返していたかということについて単純には比べられないと思うんです。私も先ほどちょっと別の方のご質問でもお答えしましたけれども、やっぱり今返したいと思っていたとか、実際に返したとかっていうふうにおっしゃることと、少し現実というものはちょっと引いてみて考えなければいけないのかなと。 要は、ある意味では1つ返す方法というのは、いろいろと無理やりお渡しすると、納得してお渡しするという以外にも、実際例えば郵送してお返しをしたとかいろんな方がいらっしゃいます。わりとすんなりお返しをされている方もいらっしゃいます。そういった中において、なかなかどれぐらい返す努力をしたのかということは個々人においては判断できませんけれども、決して何か全然返す意思がなくて着服していたよ、というような印象のヒアリングではございませんでした。
金額は調べがついていないのか
FACTA:しかしこの1.1億であれ、1.2億であれ全て自己申告ですから、その額がどれだけだということについては基本的に調べはついていないわけですよね。 司会:それはおっしゃるとおりです。任意の団体である第三者調査委員会において、個人の銀行口座等を、強制調査権限を持って調べるということはできていない。それはおっしゃるとおりであります。ただ、本件に関して言いますと、一定の税務調査が入りつつの中での吐露ということもございますので、一定程度の信用性はあるのだということは理解しております。 FACTA:それで、結局たくさんの方のヒアリングをされたと、いわゆる森山さんと【接点ある 04:03:05】方も結構いたんでしょうけど、窓口といえるのは基本的には豊松さん。実際に対等にしゃべれるような。それは豊松さん以外にヒアリングの中でそういう方が何人か出てきていたんでしょうか、そこは、窓口であるのは間違いないと思うんですけど、そこはどういうようなヒアリングになっていますか。 司会:いろんな方がいらっしゃいます。決して豊松さんほどランクが高い方でなくても、贈り物に対して非常に毅然と送り返されてる方もいらっしゃいます。私の、これはあまり印象論でものを語るのは良くないんですけれども、わりとそういうふうにぱしっと断る方というのは、あまり森山さんの毒牙に掛かっていない面がございます。1回断ったら全然言ってこなかったよとか、1回きっちり送り返したらそれ以来なかったよっていう方も実はいらっしゃいます。 ただ、そこで断られたときに少しちょっと弱みを見せてしまって、また戻されてしまう、そうするとまたおっしゃるとおり倍返しとかで増えていく、なおのこと言い出しづらくなる、なおのこと断りづらくなる、なおのこと森山さんに頭が上がりづらくなると。なので端的にお答えしますと、決して豊松さんほどハイランクの方でなくても、しっかりと毅然と返しておられる方というのはいらっしゃいます。