関電の金品受領問題 第三者委が会見(全文10完)経営者としての責任は重大
取引先も金品を送っているが?
神戸新聞:先ほどの質問ともちょっとかぶるかもしれないんですけども、取引先自体も金品を送ったりしているわけですけども、その辺の責任というかは。 但木:だから、それをなんの責任として考えるかね。誰かに損害を発生させているかっていうとあまり、誰かが具体的に柳田産業のおかげで損害を受けているっていうのはなかなかなかったような気がするし、じゃあ刑事でどうだって言われてもそれは難しかろうという感じがしますよね、正直言うと。確かに森山さんが柳田産業のために動いているのも事実ですが、動いた結果なのかそうでないのかという区別がそうつかないんです、あそこの企業はね。技術の問題っていうのが非常に根っこにあるものですから。 神戸新聞:金額的には受注の額で言うと柳田産業って今かなりそういう。 但木:大きいです。大きいですね。で、どんどん大きくなっていますよね。 神戸新聞:森山さんが使ってたというか、4社ぐらいの中では。 但木:これは森山さんのおかげ分、これはそれ以外分というのはなかなか難しいでしょう。特に2011年以来は森山さんの力というよりはむしろ新規制のおかげという面が強いんですよね。新規制のおかげで工事が非常に発注量が多くなってるんですよね。だから一概にそれを森山さんのおかげじゃないかというのはなかなか難しいだろうと思います。 司会:前の方どうぞ。
鈴木氏の受領金印が増えた理由は?
FACTA:『FACTA』の宮嶋です。88ページの記述について伺いたいと思います。ここには豊松さんは、本部長時代9年間に40回、1億1000万の金品ですね。ナンバー2の鈴木さんは副本部長時代、これはだいたい5年、70回、額は1.2億円。これは、鈴木さんはさまざまな形で返品しようとして、逆に2倍付け、3倍付けになったら、私は額が膨れ上がってしまって、本人も非常に体調を壊したというように聞いておりますが、ヒアリングの過程で、なぜこんなに鈴木さんが増えたということについて、何か調べておられたらその点を確認したいんですけど。 司会:鈴木さんの、そういったなぜこんなに増えたのかというのは、おそらくポジションだとかそういったところによって発注に近いところがあるんだろうと。実際おっしゃったようにかなり返す努力をされたりもしていましたし、あとは業者にお願いをして、偽札をつくって渡したように仕向けたりだとか、さまざまな形で回避をされようとしていたというような印象がある方の1人だということは事実でございます。 FACTA:豊松さんはその上司なわけですね。豊松さんは彼の上司なわけですよ、直属の。 司会:そうです。