禁断の後出し!? J1順位予想20位。リスク管理が甘すぎる…。望んでいない展開、エースも離脱で大ピンチ
2024シーズンの明治安田J1リーグも残すところあとわずかとなった。毎年熾烈な戦いが展開される残留争いを制するチームはどこなのか。今回は“どこよりも遅い”順位予想を行う。(文:Nobuya Akazawa|J1全部見るマン)※情報は8月26日時点
20位:サガン鳥栖 監督:木谷公亮 順位:19位 成績:勝ち点24/得失点-20 夏に多くの主力が抜けて苦しいサガン鳥栖だが、それ以上に苦しめているのが守備とトランジションの局面だと思う。ボールを持ちたい、ボールを持てるチームなのは間違いないのだが、ボールを失った瞬間のリスク管理が整理されていない。プレス回避/ブロック突破ができればフィニッシュワークへ持ち込めるが、引っ掛かると容易にカウンターを受けてしまい、一か八かの回避/前進になってしまっている印象だ。多くのゴールを叩き込む試合もあるものの、無得点で終わってしまう試合が多いのはそれが1つの理由だろう。 そして守備の局面だ。今季の初めからハイプレス/ミドルプレス/ローブロックの移行のところでチャンネルが割れることが多く、またセンターバック(CB)のマンツーマンの対応とそのカバーの関係で一番後ろのスペースを明け渡してしまっている。ここのカバーの多くを行なっているのがセントラルハーフ(CH)の選手たちだ。彼らの運動力が明らかに多くなってしまっているのは、守備に走っていることが大きく関係しているだろう。だからボールを回収した際の前後の分断で、望んでいないオープンな展開になってしまっている。 主力が抜かれ、苦し過ぎるチーム状況で、カウンターの申し子ともいえるマルセロ・ヒアンを全治8週間の負傷により失ったのはさらなる痛手だ。それでも、今一度、どうやって守るのかを整理することができれば、残留の道は切り開けるかもしれない。
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