斎藤元彦氏、“SNSの力”語る 兵庫県知事選勝利から一夜
その大きな潮目となったとみられるのは、NHK党の立花氏の存在です。今回の知事選に自身も立候補しながら「斎藤氏は全く悪くない」などと応援を呼びかけるという異例の行動に出たところ、これまでほとんど拡散されることはなかった斎藤氏を支持するSNSの投稿が一気に拡散されたというデータもあるのです。 それから、応援動画はどんどん拡散。
なぜ、斎藤氏に対してここまでSNSの力が広がったのか。県民から聞かれたのは、大手メディアに対する不満です。 斎藤氏に投票 70代 「一方的におねだり・パワハラ、手続き的な面ばかりを強調する」 斎藤氏に投票 30代 「テレビだったら偏りがあるかなと思うことが、この選挙だけじゃなくて、いろんなニュースがある中で思っていたことなので」 斎藤氏に投票 60代 「ネットだといろいろ調べられますから。県民もバカじゃないから判断しますから。(大手メディアを)うのみにしていいのか」 斎藤氏に投票 40代 「テレビって一方通行、発信して終わり。ネットはみんなのコメントが入ってやりとりがある中で、本当はこうじゃないかなって真実味があるというか、身近に感じる」 テレビや新聞だけでなく、SNSの情報を照らし合わせるという声。 「何が正しい情報かわからなかったので客観的に見ないといけないなと。立花さんの主張見て『え? ほんと?』って。でも立花さんもちょっと怪しいとも感じていて」 ──何がほんとでどこまでウソか? 「わからない、自分が調べて自分が見た結果で投票した」 一方で… 40代 「(ネットは)見ないようにしていました。新聞とかから情報を得るように。出どころもあるし、偏見かもしれないけど(情報の真偽が)わからなくなってしまう」 ネットメディアに詳しい専門家は、選挙におけるSNSの力をこう分析しています。 国際大学 山口真一准教授 「(SNSが)結果が変わるくらいの力を持ったと考えている。正義と悪という対立構造はSNSで拡散されやすい。(都知事選の)石丸さんも米大統領選のトランプ氏も既得権益や闇の政府と戦っているということがSNSで拡散されて支持を集めた。こういったケースがどんどん増えていくと予想。マスメディアかSNSかということではなく、みんなが自分の取捨選択をしている」 様々な情報に自ら触れられる時代だからこそ、新たなメディアリテラシーを身につける必要がありそうです。