今夏パリ五輪代表監督の大岩剛氏、日本人初の2度目のAFC最優秀監督選出に「チームのスタッフ全員でこの賞をもらった」
今夏のパリ五輪日本代表監督の大岩剛氏が30日、男子最優秀監督に選出されたアジア・サッカー連盟(AFC)の2023年年間表彰式の行われた韓国・ソウルから帰国した。 今年4~5月のU23アジア杯兼パリ五輪アジア最終予選では、U―23(23歳以下)日本代表を指揮し、8大会連続五輪出場権獲得と4大会ぶりの優勝に導いた。その実績が評価され、鹿島時代にACLで優勝した18年以来、日本人では初の2度目の同賞の受賞を果たし「今回はパリオリンピックチームのスタッフ全員でこの賞をもらったと心から思っています。そのスタッフの代表という気持ちで(トロフィーを)受け取ってきた。(2度目が日本人)初というのは初めて知りましたけど、ありがたいことかなと思います」と穏やかな表情で振り返った。 昨年はA代表の森保一監督が同賞を受賞するなど、日本代表がアジアの中でトップレベルにあることは証明されている。そうした現状についても「アジアにおける日本の立ち位置は、ものすごくリスペクトを受けているし、ピッチレベルのところでは、本当に我々もアジアをリスペクトしながら、甘くないっていうことを認識しながら、その大会、大会に必死に準備をして臨んでいる。そういう努力というか、当たり前のことなんですけど、そういうものが結果に現れて、それが評価を受けてるっていうのはものすごく喜ばしいし、うれしいこと。今、サムライブルー(A代表)がものすごくいい見本を示してくれてるので、そこに育成年代も基準を高く持ってやることが引き続き重要なんじゃないかなと。やっぱり思い返すと、そういう思いにさせられますよね」と話した。 なお今後は五輪後にオファーを受けたC大阪の監督就任が合意間近となっていたが急転し、日本サッカー協会からの続投オファーを受け、28年ロサンゼルス五輪を目指す年代別の日本代表監督に就任することが濃厚となっているが、「しっかりと決まったことがあれば、(そのタイミングで)お話をさせていただきたい」と話すにとどめた。
報知新聞社