【バレー】WD名古屋・深津英臣 試合前は兄旭弘と「メンバー誰が出てくるの??」「内緒だよ」と話していた SV男子
10月12日に東京体育館(東京都)で行われたバレーボールSV男子、東京GBvsWD名古屋の試合後会見のうちWD名古屋分をお届けする。
深津英臣、水町泰杜、アブデルアジズニミル選手(WD名古屋)
●ウルフドッグス名古屋 ●深津英臣選手(セッター) 今日からシーズンがスタートしたということで。第1セット目すごく苦しい展開でしたが、(水町)泰杜が(サーブで)最後自分の仕事をやってくれたことで取れたのがチームとして自信になりました。 勝って自信をつけていくのは大事なことだと思うので、第1セット取れたのが大きかったです。 逆に言えば第1セットから自分たちのバレーボールをしていくことがこれからの課題だと思います。 勝ちはしましたが、修正することが多いと思うので、明日以降、自分たちのプレーを見直して、常に良いパフォーマンスができるようにコミュニケーションを取っていきたいと思います。 ●水町泰杜選手(アウトサイドヒッター) 今日からシーズンが始まるということで大事な初戦でしたが、波はありながらもウルフドッグスらしいバレーが展開され勝ちに繋がったのはチームにとって良かったと思います。 ●アブデルアジズニミル選手(オポジット) オミさん(深津選手)の言ったことに同意します。シーズンの初戦はいつも難しいです。そこにはストレスがあります。 いい形を皆さんにお見せしたいという気持ちもあります。 第1セットのように難しい状況になった時でも、自分たち冷静さを保つことができたことが良かったです。 一人ベンチから出てきたヤツ(水町選手)がいてセットを取ってくれました。 第2セットもそのままの形でいいプレーができました。 ほとんどのセットの中で、我々がリードしており、 第3セット目も十分勝つチャンスとか取るチャンスはあったと思いますが、セットを失いました。 セットを取られたとき我々が冷静に落ち着いてプレーできるかどうかを第4セット以降で示さないといけないところで。幸いにも4セット、落ち着いてプレーができ第4セットを取ることができました。 第3セットよりもいいプレーができた結果については嬉しく思っています。 オミさんが言った通り、第1試合が終わったというところです。 我々としては今日うまくいかなかったところを、次の試合に向けてと反省して改善していく必要があると思います。それがチームを作り上げるというところです。 いつも成長して、改善していきたいと思っています。 ――水町選手に。ビーチバレーシーズンからインドアに戻ってくる際の難しさはあったか? 水町:インドアに戻って今10日と少しです。 まだ助走の部分がビーチの部分と少し違うところがあります。 戸惑いはそんなにないので数をこなしていけばいけると思っているので、数をしっかりこなすというところを大事にして今やっています。 ――ビーチバレーからインドアへの切り替え、ビーチバレーで得られたことについて。 水町:初めてビーチバレーに挑戦をして、インドアに戻ってきてから時間が経っていないので、どんな風に生きてくるのか、どういう風に繋げていくかはあまり分かっていないです。 やりながらビーチでやってきたことっていうのが出てきたり、またインドアのものをビーチに持ち帰ったりとか、今はっきりはわからないです。 それも探りながらのシーズンというところで、僕は戦っていきたいと思っているので今模索中です。 ――第1セットのリリースサーブの場面での気持ちについて。 昨シーズン内定の期間から、リリーフサーバーとして起用されることが多く、(高校大学時代では途中出場がなく)初めての経験をしたので、一本に賭けて強く絶対に取るぞっていう気持ちに臨んでいました。 それではあまりうまくいきませんでした。 そこから常に練習と同じトス、同じヒットポイントっていうことを意識しています。 昨シーズンよりかは冷静というか、いつも通り練習でやっていることを出すということを意識してやっています。 ――ニミル選手に。改めて何試合か日本でもプレシーズンで試合をした際の印象について。 ニミル:日本で初めて公式試合をやって素晴らしい体育館で満員の観客の中でプレーができていい印象しかありません。 ――日本のリーグのプレー面での印象について。 ニミル:バレーボールの質が凄く良いと思います。 世界のバレーボールファンが日本のリーグのことを話し出しているのはその証拠だと思います。 もちろん日本代表チームも凄い試合をやっていました。 あのSVリーグはもう一人外国人枠が増えたことで非常に素晴らしい、大事な外国人選手が多く来ているというところがあります。 伝統のあるイタリア、ポーランドのリーグも良いと思いますが、今正に日本のリーグの季節というか、日本のリーグが注目されていると思っています。 ――ポジショナルフォールトに対する対応でイエローカードが出た場面を振り返って。 ニミル:イエローカードをもらうことは決して良いことではありません。私はキャプテンではないので(注:オランダナショナルチームではキャプテンを務めている)レフリーに話しかけるべきではなかったと思っています。 自分が少し怒ったのは自分にエネルギーを持たせる、そういう気持ちになりたかったっていうのがあります。 でもそれはやるべきではなくイエローカードもらうべきではなかったと思います。 ――いろんなリーグプレーされてきていて、実際に今日試合をやって日本のリーグの選手が優れているなと感じたところは? ニミル:本当にボールをフロアに落とすのが、日本では凄い難しいです。 日本人選手はディフェンスがすごく得意だというのが有名です。 ヨーロッパよりも速いバレーです。 結局のところは同じバレーボールです。ただ第1試合が終わっただけなので本当にフルの答えを聞く場合は、シーズン終わりにもう1回聞いていただければと思います。 ――立ち位置を変えながらサーブを打っていることについて。 ニミル:サーブで変化をつけるのは大事なことだと思っています。 ヘッドコーチものバリエーションを持つことを推奨しています。 いいサーブが入った後ミスするということもあるので、少し変化をつけるということだと思います。 ――深津選手に。第1セットにポジショナルフォールトを取られた後にニミル選手にセットを託した理由は? 深津:ああいう形になってストレスもあったと思いますが。海外でいろんな経験をしている選手なので、そこは切り替えてエネルギーに変えるような選手だと僕は信じています。 納得いかない場面でも、それをエネルギーに変えられる選手をセッターとして顔色を見ています。 その中で今日はニミルが次のボールに集中をしていたので託すことができました。 ――移籍後初戦で兄弟3人(長男:旭弘選手(東京GB)、次男:貴之ファーストコーチ(WD名古屋)、英臣選手は三男)でプレーをしたことについて。 深津:兄弟全員揃ってやる試合は今までは絶対にありえなかった(3人ともチームが違うため)ですが、今シーズンは(貴之ファーストコーチ、英臣選手が同じチームになり)3人揃うということでプレーができました。 ただ、長男と対戦するというのはもう慣れて何も思わなかったです。 3人で一つの試合にお互いが切磋琢磨している環境は初めてだったので、それは感慨深さが正直ありました。 いろんなことに感謝しながら、また兄弟揃って切磋琢磨したらいいかなと思います。 ――WD名古屋に移籍したのはどのようなことを求めてのことか?またシーズンを迎えるまでに新しい発見はあったか? 深津:移籍した一つの理由はこのチームがバレー界を引っ張っていこうという意識の高いチームだなと感じていることです。 それはバレーの面でもそれ以外でもアジア進出とかいろんなことをやっているチームです。 泰杜もそうですが、インドアとビーチと両方チャレンジする選手を作っているのも、初めてのことだと思っています。 常に成長し続けるチャレンジし続けるというのがこのチームのテーマです。 僕自身プレイヤーとしてまだ成長したいし、いろんなことにチャレンジしたいという中で、僕はこのチームに行きたいなというと思ってこのチームを選びました。 その中で自分が求められているという部分は安定したトス(セット)です。 25年間バレーやってきた中で、少しずつ経験も積んで安定する力を少しずつ付けてきました。こ このチームに入っても安定したトスっていうのを達成したいと思って今やっています。 ――ウォームアップの時に(同じセッターの)旭弘選手と背中越しに話していたが。 深津:記憶では一つは凄いなこの体育館、こんな環境でやれるのはというのとあとはグレートベアーズさんがどのメンバーが出てくるか全く分からなかったので、「誰が出てくるの??」「内緒だよ」(笑)っていうことを話していました。 ミーティングでも誰が出てくるかわからないけど、常に準備しとこうという風にやっていました。 開幕する前の練習試合とか見ていても誰が出るかわからなかったのでそういう話をしていました。 ――皆さんに。地上波で放映されたオープニングマッチ(サントリーvs大阪B)を見たか、見た場合はその印象は?また開幕戦をどのような思いで臨んだか? 深津:ミーティングや治療があったので試合は所々しか見ていませんでした。 バレー界の歴史的瞬間に自分がプレイヤーでいること、プレイヤー関係なくバレーに関わっているということはすごく幸せに思います。 バレー界も本当に変わろうとしています。 世界一のリーグを作って、日本国内でも人気スポーツにしていこうという気持ちを凄く感じます。 レベルの高いリーグになると感じていて、すごく嬉しいなと思うし、やりがいも感じるところです。 水町:僕もミーティングとかがあって見られていないです。オミさんが言ったように新しい挑戦だと思います。 バレーボールが広まることはいいことだと思うしいい挑戦だと思います。 これを機に国内でも世界でもバレーボールがもっと広まればいいなと思います。 ニミル:私は東京GBのビデオを見ていたので試合は見ていませんでした。 SVリーグについては先程も言ったようにもう素晴らしいリーグになっていると思います。 もっと良くなっていくと思っています。