国学院大が5年ぶり2度目のV アンカー平林清澄が激走 駒大、青学大との三つ巴レース制す 青学大は5区若林が誤算で3位
「出雲全日本大学選抜駅伝」(14日、出雲大社正面鳥居前~出雲ドーム前=6区間45・1キロ) 大混戦のレースは国学院大が2時間9分24秒で5年ぶり2度目の優勝を果たした。3連覇を狙った駒大はトップと40秒差の2位、昨季の箱根駅伝王者で、6年ぶりの優勝を狙った青学大は1分差の3位だった。 28度超えと暑さの残る出雲市。1区は終盤まで集団で進んだ。最後は1月の箱根駅伝を制した青学大、5年ぶり優勝を狙う国学院大、アイビーリーグ選抜の激しい三つどもえとなり、青学大の鶴川正也(4年)が抜けだして一番でたすきを渡した。 2区は創価大の吉田響(4年)が1区10位から猛追し、4キロ過ぎで先頭に立ち、9人のゴボウ抜きで区間賞を獲得。青学大は3位、国学院大は5位、3連覇を狙う駒大は6位だった。 3区は4・5キロ過ぎで青学大の黒田朝日(3年)が先頭を奪取。その後は駒大の山川拓馬(3年)と並走した。残り300メートルで黒田が少し前に出てスパートをかけると、1位でつないだ。2位は4秒差で駒大だった。 4区は駒大の伊藤蒼唯(3年)が3・5キロで青学大の宇田川瞬矢(2年)に追いつくと、じわじわと差を広げて1位で終えた。2位は5秒差の青学大、3位は9秒差の国学院大と“3強”の混戦状態となった。 5区は順位が激しく入れ替わった。1・3キロ付近で駒大の島子公佑(2年)が青学大の若林宏樹(4年)に追いつくと、4キロ手前では並走状態。若林が遅れ、5キロでは国学院大の上原琉翔(3年)が並走。最後が上原が前に出て1位、2位は4秒差の駒大、3位が24秒差の青学大となっていた。 最長10・2キロの最終6区はエース対決となった。国学院大は2月の大阪マラソンで初マラソン初優勝を果たし、初マラソン日本最高記録の2時間6分18秒を出した平林清澄(4年)、駒大は主力で主将の篠原倖太朗(4年)、青学大は1月の箱根駅伝3区区間賞で総合優勝の立役者となった太田蒼生(4年)が登場した。約1・1キロからは平林と篠原が並走する白熱したレースとなったが、最後は中盤に平林がスパートし、篠原との差を広げ、そのまま逃げ切った。