ノーベル平和賞受賞、日本被団協「今年受賞で世論を大きく」 原爆投下80年を前に
■広島を訪れ…アイスランド人映画監督の思い
なぜ今、アイスランドの映画監督が「被爆者」を描いた作品を製作したのか。番組は、監督に直接話を聞きました。 アイスランド人 バルタザール・コルマウクル監督(58) 「(Q.この作品で伝えたい思いは?)この作品には、ひとつのメッセージではなく、たくさんのメッセージで織りなされています。ひとつの大きなメッセージは間違いなく、この世界において戦争犯罪は2度と起こしてはならないという警告です。それはとても重要なメッセージです。私はある1人の被爆者の視点を通しての物語にしました。それが周囲の人々の人生にどのように影響を与えるかを描きたかったのです」 監督は今回の映画製作で初めて広島を訪れました。 コルマウクル監督 「(Q.どんな広島を感じた?)街を歩いていて、人々が仕事に向かう姿を見るだけでもちょっと驚きでした。なぜなら私にとっては、広島のイメージがこの原爆と結びついていたからです。しかし平和公園や原爆ドームを訪れたりする中で、それが次第に深く感じられるようになりました。私はそれがこのテーマに対する重みを与えてくれたと思います。また私たちは被爆者の子どもにも会いました。それについて学べば学ぶほど、その影響の大きさがわかるだけでなく、この問題が日本において、いかに複雑で繊細なものであるかも理解できるようになりました」 「(Q.なぜ今「被爆者」をテーマに?)今日の世界の指導者たちが、核兵器を使う可能性を示唆している中で、今こそこのような戦争犯罪が人々の人生に、どれほど永遠に影響を与えるかというメッセージを伝えるべき時だと感じました」 来年、原爆投下から80年を迎えます。24日の日本記者クラブでの会見で田中さんは、来年について「来年は原爆投下から80年を迎える年。いろんな日本の団体が被爆者の証言の大運動をやっていこう。それも日本だけじゃなくて世界に向かってやっていこう」と話しています。 (「大下容子ワイド!スクランブル」2024年12月26日放送分より)
テレビ朝日