バルセロナでハフィーニャがここまで進化するとは レヴァンドフスキ、ヤマルとの攻撃ユニットは“欧州最強”との評価も
縦に速いフットボールがフィットしている
監督交代の効果がここまで出るとは、サポーターも予想外だったのではないか。今季よりハンジ・フリックが指揮を執るバルセロナでは攻撃陣が爆発している。 ここまでチームトップとなる12ゴールを奪っているFWロベルト・レヴァンドフスキは、バイエルン時代にもフリックと仕事をしている。フリックもレヴァンドフスキの特長は知り尽くしているはずで、レヴァンドフスキの爆発はそこまで驚くことではないかもしれない。 何よりのサプライズは、レヴァンドフスキに次いで2番目に多い6ゴールを決めているFWハフィーニャだろう。2022年にリーズ・ユナイテッドから加わったハフィーニャはブラジル人FWらしい技術の高いアタッカーではあったが、得点力は物足りないとの印象もあった。 バルセロナ加入後は2022-23シーズンに50戦10ゴール、昨季は37戦10ゴールの成績となっているが、今季は早くも6ゴールだ。このペースならばバルセロナ時代のみならず、ヴィトーリア、スポルティングCP、レンヌ、リーズ時代をも超えるキャリアハイも狙えるのではないか(シーズンキャリアハイはヴィトーリア時代の18ゴール)。 フリックは前任のシャビ・エルナンデスよりも縦に速いフットボールを志向しており、それがレヴァンドフスキやハフィーニャに合っているとの見方もある。 そこに成長を続けるラミン・ヤマルが絡んでくる攻撃は恐ろしいレベルにあり、現時点では欧州最強クラスの攻撃ユニットと言っていい。負傷離脱してしまったが、今夏ライプツィヒから加えたMFダニ・オルモも早々にフィットしていた。 今後はMFガビ、フレンキー・デ・ヨングの復帰も控えているため、攻撃の組み立てはさらにレベルアップすると予想される。ここまでのスタートは上々で、期待は膨らむばかりだ。
構成/ザ・ワールド編集部