場内が沸いた…ドラフト会議「サプライズ指名」(6)巨人入りした”超オールドルーキー”
まさかの一本釣りや涙の入団拒否など、ドラフト会議ではさまざまなドラマが巻き起こる。長い歴史の中では「サプライズ」と呼ばれた指名もあり、場内が沸いた瞬間は野球ファンの印象に残っているはずだ。そこで今回は、ドラフト会議で起こったサプライズ指名選手を紹介する。
森田駿哉
出身:富山県 投打:左投左打 身長/体重:185cm/88kg 生年月日:1997年2月11日 ドラフト:2023年ドラフト2位 社会人5年目にドラフト指名を受けた森田駿哉。左肘の手術や指名漏れを経験した苦労人が、読売ジャイアンツから2位指名と高い評価を受けた。 富山商時代には、エースとして3年夏の甲子園に出場。初戦で完封勝利、2回戦では完投勝利を挙げた。その後、高校日本代表にも選出されるなど注目の存在となったが、プロ志望届を提出せず、法政大へ進学した。 法政大では、1年春にいきなり開幕投手に抜擢。7試合に登板し、1勝、防御率3.60の好成績を残した。しかし、その後は故障に苦しみ、2年時には左肘の手術を敢行。4年時に復帰を果たしたが、目立つ数字を残せずドラフト指名漏れを経験した。 卒業後は、社会人野球のホンダ鈴鹿でプレーを継続。入社1年目から公式戦に登板したが、長らくドラフト指名はなかった。 それでも、2024年はトヨタ自動車の補強選手として出場した都市対抗で、圧巻の投球を披露。一気に評価を高めて巨人からドラフト2位指名を勝ち取った。 27歳で迎えたルーキーイヤーだったが、4月に左肘のクリーニング手術を敢行。夏場に実戦復帰を果たしたが、二軍でもわずか3試合の登板に。一軍デビューは持ち越しとなった。中堅に差し掛かる年齢だけに、2025年は勝負のシーズンとなりそうだ。
ベースボールチャンネル編集部