【アルファードとレクサスLMに挑む!】新型メルセデス・ベンツVクラスがライバルに勝る部分とは
日本の巨人たちに挑むドイツの高級ミニバン
ミニバンは日本で大きく発展したジャンルで、ファミリーカーの代表的存在だ。しかし優れた乗降性と広い室内空間を理由に、今や高級ミニバンは世界のセレブリティにも人気を博している。その背景には、技術の進化により、バン形状のボディスタイルであっても上質な乗り心地と高い静粛性が実現できるようになったことがある。 【写真】ライバルはアルファードとレクサスLM!アップデートされたメルセデス・ベンツVクラス (22枚) ただ、このジャンルは特にトヨタ・グループ2台の存在感が大きい。最近はハイヤーなどショーファードリブンとしてトヨタ・アルファードが採用されることが珍しくないし、レクサスからはアルファードと基本コンポーネントを共有する、より上級なLMが登場した。他にもラインナップはあるが、高級ミニバンと言えばこの2台が代名詞的存在となっている。 そんな巨人とも言える2台に対して、輸入車で現状唯一と言える対抗モデルが、『メルセデス・ベンツVクラス』だ。2024年10月に発表されたマイナーチェンジでは、よりショーファードリブンとしての性格を強めた変更が行われた。メルセデス・ベンツというブランドのキャラクターとボディスタイル&サイズを考えれば、正当な方向性と言える。
最大のポイントはエアサスペンション採用
今回のマイナーチェンジにおける最大のポイントは『エアマチックサスペンション』であろう。これは全5グレード中、標準ボディの『V220d』以外に採用された。全長は『V220d』が4895mm、『V220dロング』が5140mm、『V220dエクストラロング』が5370mmとなり、ロングとエクストラロングには標準グレードのほか、ショーファードリブンとしてのキャラクターを深めた『プレミアムスイート』が用意される。 このプレミアムスイートの特徴は何といっても2列目に、『エクスクルーシブシート』が標準装備されることだ。リクライニングやヒーター&ベンチレーションといった機能はもちろん、オットマンやリラクゼーション機能も備わり、さらに折り畳み式テーブルも付いてくる。他にもナッパレザーやアルミニウムインテリアトリムの採用などが目を引く。