業歴50年の秋葉原人気カレー店「ベンガル」運営会社が破産
ベンガル(株)(資本金1000万円、東京都千代田区外神田3-6-1、代表飯泉潤子氏)は、12月18日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。 破産管財人は黒須雅大弁護士(東京総合法律事務所、東京都中央区銀座4-2-12、電話03-3535-7000)。債権届け出期間は2025年1月22日まで。 当社は、1973年(昭和48年)創業、74年(昭和49年)5月に法人改組されたカレー店運営、香辛料の卸売業者。創業当時より東京・秋葉原でカレー店「ベンガル」を運営し、オリジナルのカレールウを用いた酸味と辛みのバランスが特徴で、当店限定の「秋葉原ビール」も好評だった。2018年には入居していたビルの取り壊しにより現所に移転。近年は「食べログ百名店」にも選出されていた。
しかし、移転した現在の店舗は以前より広くなったため賃料が上昇したほか、スタッフを増員したため人件費も増加。そうしたなか、コロナ禍に突入し、売り上げが減少。その後は、感染状況の落ち着きに伴い店舗売り上げは回復傾向にあったものの、香辛料卸事業の受注が戻らず売り上げは落ち込んでいた。収益改善のため、インターネット販売やキャッシュレス決済への対応のほか、キッチンカー事業をスタートさせるなどの施策を講じたが、業況は改善せず、今年11月30日に事業を停止していた。 負債は債権者約19名に対し約4000万円。