厚生年金「月額10万円」に満たない人は何パーセント?【現役時代の報酬別】厚生年金のモデル年金額もチェック
まとめにかえて
本記事では、年金の受給額の割合や、老後の年金を増やすための方法について解説しました。厚生年金の受給額が「月額10万円未満」の人は約5人に1人以上となっており、「低年金」となっている人も少なくない実態がわかりました。 低年金にならないための対策もお伝えしましたが、それだけでは老後の生活費が不足するケースも少なくありません。そのため、年金以外の資金も準備しておくことが重要です。 老後資金の準備方法としては、預貯金だけでなく資産運用を取り入れると、効率的に資産を増やせる可能性があります。ただし、資産運用にはリスクが伴います。リスクの大きさは運用の方法によって異なり、人それぞれ最適な手段は異なります。 まずは、老後に必要な生活費を計算し、年金では足りない不足額を把握しましょう。その不足分を毎月いくら準備すれば良いのかを考え、無理のない範囲で取り組むのがポイントです。 自分だけで判断が難しい場合は、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談するのもひとつの方法です。年金と資産運用をバランスよく活用し、老後資金を効率よく準備していきましょう。 ※金額等は執筆時点での情報にもとづいています。
参考資料
・厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」 ・日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」 ・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」 ・厚生労働省「年金を受けとるために必要な期間が10年になりました」 ・厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」 ・厚生労働省「これまでの年金部会も踏まえてご議論いただきたい論点」 ・国民年金機構「国民年金保険料の追納制度」 ・日本年金機構「年金の繰下げ受給」
渡邉 珠紀