米ミシガン大消費者マインド、4月以来の高水準-予想を下回る
(ブルームバーグ): 11月の米ミシガン大学消費者マインド指数(確報値)は4月以来の水準に上昇したが、速報値からは下方修正となった。トランプ次期政権下での経済の方向性について、共和党と民主党の支持者の間で深刻な意見の相違があることを反映している。
支持政党別でみると、共和党員のマインド指数は2021年以来の水準に急上昇する一方、民主党員ではおよそ1年ぶりの低水準。無党派層も低下した。
過去のデータは、支持政党が選挙で与党となった消費者は野党の場合と比べて、経済見通しが改善する傾向があることを示している。
ミシガン大の消費者調査ディレクター、ジョアン・シュー氏は「トランプ氏が掲げる経済政策の実施の行方については依然として大きな不確実性が残っており、消費者の見方は引き続き向こう数カ月に修正されるだろう」と声明文で述べた。
共和党員はインフレに対してより楽観的である一方、民主党員では「インフレ、個人所得、労働市場全般、企業の業況など、多くの面で先月よりも悪化した」とシュー氏は指摘した。
米国民の多くはトランプ氏の経済政策が家計状況の改善につながると期待している。だが、関税引き上げ、不法移民の強制送還、減税といったトランプ氏の掲げる政策がインフレを加速させ、成長を下押しする恐れがあると、多数のエコノミストが警告している。
現況指数は63.9に低下。半面、期待指数は76.9と、3月以来の高水準となった。
家計に対する見通しは7カ月ぶりの水準に上昇した。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:US Consumer Sentiment Rises Less Than Forecast After Election(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Jarrell Dillard