平畠啓史セレクト! J2年間“至極の11人”|MVPは安定感と安心感溢れる充実パフォの守護神。初昇格を決めた岡山のキーマンも選出
攻撃参加時の爆発的走力は圧巻だった米田
移籍市場も活発化している年末。監督や選手、クラブの動向が気になる時期だが、新しい年を迎える前に、J2リーグも振り返っておきたいとの思いから、Jリーグから発表されたJ2ベストイレブンには選ばれなかったものの、2024シーズン、J2で活躍が顕著だった選手をピックアップしてベストイレブンを考えてみました。 【画像】ゲームを華やかに彩るJクラブ“チアリーダー”を一挙紹介! GKは横浜FCの市川暉記。フルタイム出場でミスも少なく安定したパフォーマンスを続けた。38試合で失点数「27」はリーグ最少かつ終盤戦の仙台戦で3失点、岡山戦で4失点がなければと考えると、この「27」という数字は驚異的。 市川を中心とした横浜FCの守備の面での驚異的な数字で言うと、76分以降の失点が「1」。後半のアディショナルタイムでの失点は「0」。横浜FCの守備が安定していたことは数字からも証明されている。その中で市川の貢献度はかなり高かった。 最終ラインの右には通常左でプレーしている長崎の米田隼也。全試合スタメン出場。常に走り続けるだけでなく、攻撃参加時の爆発的走力は圧巻。米田の献身性が長崎の攻撃に厚みと勢いを生み出した。 左サイドは山口の新保海鈴。左足のキックは高精度で8アシスト。存在が戦術になる選手。左肩上がりで新保が高めのポジションから、多くのチャンスシーンを作った。 CBは仙台の菅田真啓と山形の安部崇士。競り合いの強さは菅田の真骨頂。セットプレー時では攻守両面で存在感を発揮。後方からチームを支え続けた。 ビルドアップを大切にし、後方からしっかりとゲームを作る山形にとってキックの精度が高い安部の存在は不可欠。落ち着いた繋ぎのパスはもちろん、対角へのフィード、鋭い縦パス。後方から山形の攻撃の起点になっていた。 中盤の底には山形の髙江麗央。攻守両面でタフなプレーを続けた。ディフェンダーからボールを受けて、前線に好パスを供給。多くの選手とかかわり山形の攻撃を牽引。終盤では相手ゴール前での仕事も増え、37節・水戸戦では全ゴールに絡む1ゴール・2アシスト。今シーズンは中盤での存在感がさらに増した印象を受けた。
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