巨人・高梨雄平、複数年契約で残留決断…FA権行使せず、タフネス左腕来季リーグ連覇&日本一へ全力
巨人・高梨雄平投手(32)が今季取得した国内FA権を行使せず残留することが8日、分かった。今季の年俸は推定1億2000万円で、球団からは複数年契約で残留要請を受けたとみられる。本人も感謝の意を示しているもようで、申請期限が13日までの中、決断を下した。 今季は51試合に登板し、4勝3敗、25ホールド、防御率2・04。プロ野球史上10人目の入団から8年連続40登板以上を達成した。試合展開にかかわらず登板し、ブルペンの精神的支柱としてもチームの力になり、4年ぶりのリーグ優勝に貢献していた。 左腕は楽天から20年途中に加入し、今季まで4年連続50登板以上を記録するなど、5シーズン計264登板。大きな故障もなく第一線で役割を果たし続けていることは大きな強みだ。さらに後輩から求められる意見にも、豊富な経験から的確な助言を送る。特に投手陣には若手が多い中、チームにとっても貴重な存在だ。 4月にFA権を取得した際には両親や愛妻、楽天と巨人の関係者、トレーナーに「本当に感謝です」と率直な思いを口にしていた。来季はプロ9年目。タフネス左腕が変わらず巨人のユニホームに袖を通し、リーグ連覇、日本一へ全力を注ぐ。 また、同じく今季国内FA権を取得した大城卓三捕手(31)についても球団は複数年契約を用意し、残留を要請している。 ◆高梨 雄平(たかなし・ゆうへい)1992年7月13日、埼玉・川越市生まれ。32歳。川越東、早大、JX―ENEOSを経て、2016年ドラフト9位で楽天入団。20年7月にトレードで巨人へ移籍。175センチ、86キロ。左投左打。今季年俸1億2000万円。
報知新聞社