米獣医が警告! 犬に「絶対食べさせてはいけない食材」5つ
犬を飼うときには、たくさんのことを考えなくてはいけません。でも、何より大切なことは、犬の健康と安全を確保すること。そのためには、犬が口にするものにも、常に注意しなくてはなりません。 【写真】犬に食べさせると深刻な症状を引き起こしかねない12種類の食べ物 今回ご紹介するのは、犬に決して食べさせてはいけない食べ物。人間にとっては無害でも、犬が食べると深刻で命に関わる反応を引き起こすような食べ物もあります。20年以上の臨床経験を持ち、動物の健康と安全を守ることに尽力してきた救急獣医レヴィツキー医師が解説します。 なお、くれぐれも犬が食べてはいけないものを口にしたりしないよう、すべての食べ物は犬の届かない場所に保管することが重要。もし犬が口にしてしまったものに心配がある場合は、すみやかにかかりつけの獣医師に診てもらうか、救急の動物病院に行きましょう。
1.ブドウ、レーズン、カラント
レヴィツキー医師によると、ブドウは犬にとっては非常に有毒なもの。「腎不全を引き起こし、場合によっては死に至らしめます」とのこと。レーズンとカラント(小粒の種無しブドウで作った干しブドウ)はそれぞれちがうブドウで作ったドライフルーツですが、どちらも犬にとっては有毒です。
2.キシリトールを含む食べ物
食品の原材料表示をチェックしましょう! キシリトールは砂糖の代替品として一般的ですが、ピーナッツや他のナッツのバター、口臭予防のためのミント入り食品、チューインガム、シュガーフリーのデザートなど、さまざまな食品に使われているので、注意が必要。レヴィツキー医師によると、「犬がキシリトールを摂取してしまったら、これは緊急事態です。犬にとっては非常に有毒で、腎不全や、危険なレベルの低血糖になることがあります」とのこと。
3.マカダミアナッツ
ナッツの多くは、犬が摂取すると有害な危険性があるそう。レヴィツキー医師によれば、犬がマカダミアナッツを食べると、「嘔吐、麻痺、異常高熱」などが引き起こされる可能性があるのだとか。
4.玉ねぎとニンニク
料理に欠かせないこれらの野菜は、どんなかたちで摂取しても犬にとっては有毒です、とレヴィツキー医師。「深刻な溶血性貧血(赤血球が破壊されることによって引き起こされる貧血)」を引き起こすことがあるのだとか。覚えておきたいのは、一回でたくさん摂取するのも、少しずつ長い間に摂取するのも、同じように犬には有毒だということです。
5.チョコレート
これは知っている飼い主さんも多いかもしれませんが、いかなるチョコレートも犬の届かない場所に保管することが大切。レヴィツキー医師によると、犬がチョコレートを食べると、「その量や種類によっては、嘔吐、下痢、不整脈、発作、昏睡などの症状がでることがあります」とのこと。
From Country Living Translation: Mayuko Akimoto