仕事一筋“昭和の男”が「孫休暇」取得なぜ? 子どもの世話、妻に任せきりだった後悔
九州電力では、孫が小学3年生になるまで、年間5日の有給休暇を取ることができる。孫が2人以上の場合は年間10日休める。吉村さんも今年度、あと7日間休むつもりだ。 1時間単位のコマ切れでも取得できる。妊婦健診に合わせて、孫の世話をするためでもいい。予防接種の付き添いのために1時間だけ休んだり、孫の急な発熱のために1日休んだりもできる。遠方で暮らす孫の世話をするために「孫育休暇」と「週末、有給休暇」を合わせて、まとめて休むことも可能だ。 九州電力・人材活性化本部副長の岡部永(はるか)さんは言う。 「孫育休暇は世代を超えた仕事と家庭の両立支援であり、育児を支え合う風土醸成に寄与しています。こうした取組みにより、性別や年齢等にかかわらず、多様な価値観や経験を持つ人材の活躍を推進し、企業価値向上につなげていきたいと考えています」 (編集部・井上有紀子) ※AERA 2024年11月25日号より抜粋
井上有紀子