100台しかない「シルバークラウドIII」のうちの1台を展示! ロールス・ロイスがグッドウッド・リバイバルで60年前のショールームを再現した理由とは
グッドウッド・リバイバルでショールームを再現して希少車を展示
ロールス・ロイス・モーター・カーズは2024年9月6日から英国で開催されたグッドウッド・リバイバルで1965年型「シルバークラウドIII マリナー・パークウォード」を展示しました。このクルマはシルバークラウドIIIのシャシーをベースに製作された希少なフィックスドヘッド・クーペで、コーチビルダーのマリナー・パークウォードが製作した約100台のうちの1台です。今回のグッドウッド・リバイバルでは、ロールス・ロイスはロンドンのバークレースクエアと当時のロールス・ロイスのショールームを再現し「マーチ・モーター・ワークス」での展示を行いました。 【画像】当時のショールームを再現! 希少な歴史的モデルのロールス・ロイス「シルバークラウド III」を見る(9枚)
100台しかないうちの1台が展示
2024年9月6日から8日まで英国で開催された世界的に有名なグッドウッド・リバイバルで、ロールス・ロイス・モーター・カーズはコーチビルドのシルバー・クラウドの希少なモデルを中心に展示した。 創業120周年を記念して、ロールス・ロイスはメイン・サーキットのトンネルのインフィールド側にある「マーチ・モーター・ワークス」で、1964年当時のバークレースクエアと、その近くのロンドン・メイフェアのコンデュイット・ストリートにあったロールス・ロイスのショールームを忠実に再現した。 ここに展示されるのは、素晴らしく手入れの行き届いた「シルバークラウドIII」で、この流麗でエレガントなモデルは、伝説的なコーチビルダーであるマリナー・パークウォードが製作したフィックスドヘッド・クーペ(FHC)の約100台しかないうちの1台である。エクステリアは美しいブリュースターグリーンで仕上げられ、クラレットレッドのレザーで縁取られたインテリアが特徴的だ。ボンネットの下には手で組み上げられた6.2L 自然吸気V8エンジンが搭載され、4速オートマチックトランスミッションを介して後輪に約210bhpのパワーを供給する。
歴史的に重要なモデルである理由
シルバークラウドIIIは、主にオーナーが運転するロールス・ロイスであり、顧客がカスタムメイドのボディを専門のコーチビルダーに依頼することができるローリングシャシーとして提供された最後のモデルとして歴史的に重要である。 ロンドンのバークレー・スクエアとその周辺には当時、ジャック・バークレーをはじめとする高級車のショールームがいくつもあった。チャールズ・ロールズは、すぐ近くのメイフェア、ヒル・ストリートで生まれ、1904年にヘンリー・ロイスとパートナーシップを結んだ直後、近くのコンデュイット・ストリートにショールームを構えた。マーチ・モーター・ワークスでは、その60年後の様子が再現された。
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