追悼。ガンと戦い続けた元中日、日ハムの大島康徳氏…「いつも全力の熱血漢。投げっぷりの悪い投手を“野手に失礼だ!”と叱った」
大島氏は、表彰式で優勝のメダルを授与されたとき人目をはばからずに号泣していた。 「それは現場にいて知らなかったんです。あとから聞いて、ほんとに日の丸を背負うことに誇りを持って戦われていたんだなと」 里崎氏は、引退後も野球教室などで、大島氏と一緒になる機会があり、「本当に何も変わらない人でした」と感じた。 だからこそ、大島氏のブログに一部の心無い人たちから、誹謗中傷の投稿があったと知ったとき「ムカつきすぎて黙っていられない。ふざけんな!」と声をあげた。 大島氏は、死の直前までブログの更新を続けていた。 妻の奈保美さんは、5日、大島氏が生前に書き残した文章をブログに掲載した。 「(略)楽しかったなぁ…これ以上何を望む?もう何もないよ。幸せな人生だった。命には必ず終わりがある。自分にもいつかその時は訪れる。その時が俺の寿命。それが俺に与えられた運命。病気に負けたんじゃない。俺の寿命を生ききったということだ。その時が来るまで 俺はいつも通りに普通に生きて。自分の人生を、命をしっかり生ききるよ。大島康徳」 日ハムの現役時代につけていた背番号「11」はダルビッシュ有、大谷翔平に受け継がれ、そしてダルビッシュは、今なお、その背番号「11」を背負っている。 大島氏が「生ききった」魂は、永遠にー。