【2025年・GⅠ路線を占う】牡馬クラシックはホープフルS制覇のクロワデュノールが主役
2024年のJRAはクロワデュノールがホープフルSで圧巻の走りを披露して、幕を閉じた。朝日杯FSを勝ったアドマイヤズームは早々にNHKマイルC路線に進むことを表明したので、クロワがクラシックの主役を務めそうだ。 ホープフルSは出入りの激しい流れの中、中団待機から3コーナーで進出を開始し、直線で後続を振り切る強い内容だった。心肺能力が高く、流れに左右されずに動いていけるのは強み。同じ舞台で勝ったので当然、皐月賞は主役だろうし、日本ダービーまで楽しめる好素材だ。主戦の北村友騎手が「これからどれだけ成長してくれるか楽しみ」と話しているように、伸びしろも大きい。 ライバル筆頭は朝日杯FS2着のミュージアムマイルか。黄菊賞で2000メートルをこなしているので距離延長は問題なし。いい末脚を使う馬で、クロワとの対戦が楽しみだ。それに続くのがホープフルS2着ジョバンニ。勝ちきれない一面があるので、もうひと皮むけてほしいところ。 復帰が待たれるのは、京都2歳Sでジョバンニを下したエリキング。軽度の骨折で戦線離脱しており、日本ダービーには間に合うか。スケールの大きな走りで、底を見せていない点は魅力だ。