蜜月の関係が生んだスーパーカー「メルセデス・ベンツ SLR マクラーレン」
SLRスターリング・モス;2009年、北米国際オートショーで発表された75台の限定車で、同年の6月~10月にデリバリー。伝説の名ドライバー「スターリング・モス」の名を冠し、サイン入りだ!購入資格はSLRのオーナ-に限定。往年のレーシングカーである300SLR(W196S)をイメージし、ルーフとフロントウインドシールドを無くし約200kgの軽量を実現したスピードスターのスタイル。このモデルでメルセデス・ベンツとマクラーレンによる共同生産は終了した。
剛腕ドライバーが、この希少なメルセデス・ベンツSLRマクラーレンを手にする事によりマニアックな火を燃やしているであろう!今もSLRマクラーレン・クラブは活発で花盛りだ。
メルセデス・ベンツSLRマクラーレンは2009年5月をもって生産を終了し、同時に市販車に関する両社の共同事業契約も終了となった為、その直系の後継車は存在しない。その後、2010年6月に初のAMG専用モデルとしてSLS AMGがメルセデス・ベンツより発表されたが、このSLS AMGのモチーフはF1や300SLRではなく、1954年の市販車・300SLである。
【筆者の紹介】 妻谷裕二(Hiroji Tsumatani) 1949年生まれ。幼少の頃から車に興味を持ち、1972年ヤナセに入社以来、40年間に亘り販売促進・営業管理・教育訓練に従事。特に輸入販売促進企画やセールスの経験を生かし、メーカーに基づいた日本版カタログや販売教育資料等を制作。また、メルセデス・ベンツよもやま話全88話の執筆と安全性の独自講演会も実施。趣味はクラシックカーとプラモデル。現在は大阪日独協会会員。
妻谷裕二