【移籍情報】伊代表FWキエーザのローマ移籍の実現へ障壁は?ディバラのような再生に期待も… | セリエA
【欧州・海外サッカー ニュース&移籍情報】ローマは今夏、ダニエレ・デ・ロッシ監督の意向を受け、ユヴェントスに所属するイタリア代表FWフェデリコ・キエーザの獲得を目指している。 【動画】実況も唸った!キエーザ(イタリア代表)のゴラッソ2連発!
2020年にフィオレンティーナからユヴェントスへ加入し、4年目のシーズンを終えた26歳のFWフェデリコ・キエーザ。老貴婦人との契約期限が1年後に迫る中、今夏の移籍市場において、ダニエレ・デ・ロッシ率いるローマから熱視線が注がれている。 ユヴェントスの新指揮官にチアゴ・モッタが就任し、キエーザの放出が濃厚となる中、イタリア紙『Corriere dello Sport』は6日、「ローマとキエーザ、デ・ロッシが攻勢を仕掛けるが何が足りないのか?」との見出しでイタリア代表FWのローマ行きの動向に注目した。 まずキエーザのローマ移籍は、双方にとって「賭け」であると指摘している。左サイドの補強を急ぐローマ側にとって、好不調の波のある1年を送り、イタリア代表として出場したEURO2024においても好材料がつかめなかったキエーザに金銭的な投資を行うリスクがある一方、選手にとっても、UEFAチャンピオンズリーグに出場できないチームにおいて、新たなプロジェクトに臨むことは挑戦であるとの見方を示している。 しかし指揮官のデ・ロッシは「彼をリスペクトし、あらゆる犠牲を払ってでも獲得を望み、攻撃的布陣において彼を抜てきしようとしている」ため、キエーザにとってアドバンテージとなる。2022年夏に同じくユヴェントスからローマへ移籍して「チーム内のリーダー、ローマファンにとっての本物のスターとして再生」したパウロ・ディバラのように「ローマは彼にとって良い効果をもたらすはずだ」との見解を示した。 そんな中、ローマのフローラン・ギゾルフィSD(スポーツディレクター)は、キエーザの代理人であるファリ・ラマダニ氏との接触を継続しており、ユーヴェFWの代理人が近日中にもローマを再び訪れる可能性が伝えられている。 キエーザ側は、ローマへの移籍に前向きな姿勢を示しているが、年俸の条件を巡ってまだ合意へ到達できていない。所属先のユヴェントスでは、年俸600万ユーロ(約10億円)の契約を結んでいるうえ、延長交渉においてさらなる増額を求めていた背景もある。 ただ、ローマは、7月末までにチームを完成しようと補強を急いでおり、他の候補へシフトするべきかどうかを見極めるために、キエーザに対し、年俸500万ユーロ(約8.7億円)+ボーナスの条件に対する明確な回答を求めているようだ。 一方、所属先のユヴェントスにとって移籍金は「ボーナスも含めて2500万ユーロ(約44億円)で十分」とみられていて、「この金額はローマの予算内であり、この投資へ準備はできているはずだ」としている。 イタリア紙は「現時点において、取引全体の中で、クラブ間合意が最も簡単な議題」であり、取引を完結するためには「年俸と手数料に関する合意が求められる」と述べ、キエーザ本人との条件面での交渉がローマ移籍への障壁であると結論付けた。
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