「闇バイト」のターゲットは「一戸建て」とは限らない… 〈マンション強盗〉で狙われやすい「物件の特徴」「驚きの手口」
「狙われやすいマンション」の特徴は?
では、どのようなマンションが強盗に狙われやすいのだろうか。仁村さんは次のような特徴を挙げる。 (1)前面道路からの見通しが悪い 奥まった場所に面している、高い塀で囲われているなど、強盗は人目につきにくいマンションに目をつける傾向がある。 (2)足がかりになるものがある エアコンの室外機、雨どいなどを足がかりにして、ベランダから侵入されるケースがある。 (3)ベランダに目線が届きにくい 植栽が生い茂っているなど、ベランダが見えにくいマンションは、強盗のターゲットになりやすい。 (4)周辺環境に不安がある 夜になると真っ暗になる、人通りが少ない、ご近所のコミュニティが希薄など、周囲の目が行き届きにくい環境もリスクが高い。 「強盗は空き巣などと同じく人の目を非常に嫌います。人通りがある、夜でも明るい、窓を開けると警報音が鳴る、そうしたマンションは彼らにとって入りにくいと思います。ただ、昨今の闇バイトによる犯行は人目につくこともいとわない犯行も目立つためより注意が必要です」(仁村さん) * * * 「マンション強盗」の巧妙な手口が、おわかりいただけただろうか。高層階に住んでいるとか、カメラつきのインターホンがついているというだけでは、侵入を防ぐことはできないのだ。 後編記事〈マンション住まいでも決して安心できない…凶悪な「闇バイト強盗」から 命を守る「防犯対策」と「物件選び」〉では、具体的な防犯対策について、引きつづき仁村さんに話を聞いていく。
マネー現代編集部