東急「たまプラ」と小田急「新百合」、どこが同じで何が違うのか 田園都市線と小田原線、実は近い2つの駅
小田急電鉄広報部は「小田急沿線では昭和から平成にかけて開発してきた各都市が、この先更新時期を迎えることとなっており、新百合ヶ丘も中期経営計画でその対象として明記しています。現時点で具体的なことは決まっていませんが、地域の発展に貢献していきたいと考えております」としている。 ■両駅周辺を比べてみると 両駅周辺を比べると、たまプラーザのほうがゆったりしたまちづくりであり、新百合ヶ丘は対照的にコンパクトにまとまっている。年齢層は新百合ヶ丘のほうが若く、たまプラーザは落ち着いた印象だ。開発時期の違い、開発主体が民か公かという違いもあるだろう。
たまプラーザは自動車で移動する人も多いという印象だ。東名高速道路や国道246号線が近いことが関係しているだろう。対照的に新百合ヶ丘は、前述した津久井道がメインの道路で、筆者の体験でも自動車での移動はしにくい。特急ロマンスカーの一部も停車するので、観光にも鉄道を使う人が多そうだ。 厚生労働省の資料によると、市区町村別の平均寿命では、新百合ヶ丘がある川崎市麻生区が1位、たまプラーザが位置する横浜市青葉区が2位となっている。異なる個性を持つ「たまプラ」「しんゆり」だが、健康的に長く暮らせるまちという点では共通しているようだ。
森口 将之 :モビリティジャーナリスト