“奇跡の67歳”の「老けないおうち美容」、おば見えと若見えの分かれ道は“髪の清潔感”だった
髪の清潔感がおば見えの分かれ道
髪は清潔感が命。ツヤとまとまりをキープするのが重要というが、物価高の昨今、美容室に頻繁に行くのは難しい。 「自宅でできるケアとしては、シャンプーの仕方を『上向き洗い』に変えるのがおすすめ。うつむいている姿勢が長時間続くと肌がたるみやすくなるので、髪を洗う時間も下向きではなく顔が上向きになるように数年前から変えたんです。 フックにかけたシャワーに対して、後ろに反るような姿勢で洗います。首を後ろに傾けるイメージです。すると、自然と両手で頭皮を引き上げるように洗い流すことになるので、リフトアップ効果が表れました」 予洗いも後ろ向きのまま行うので、皮脂がたまりやすい頭頂部にシャワーがよくあたり、汚れも落ちやすくなる。シャンプーの泡立ちもよくなり、ツヤのあるサラッとヘアに近づけるそう。 最後に、美容のモチベーションを維持する心得を聞いた。 「週女世代のみなさんは、子どもが巣立つなど、自分にかけられる時間が増えていると思います。夫はいったん放っておいて(笑)、これまでの自分を労(ねぎら)う気持ちで、日々のケアに力を入れてみて」 若見えテク1「大人の顔はふんわり丸くメイクで幸福顔をつくる」 ぼやけてきたパーツを補ったり、肌ツヤを良くしようとファンデを厚塗りすると「不機嫌なおば見え顔」になるのでNG! 目……茶色のアイライナーで目の中央を盛り上げてまん丸な目をつくる 眉……きっちり描かず自眉をなぞるイメージでぼんやりやさしい形に 頬……コーラル系のチークをふわっと広めに入れて若々しい印象に 唇……リップペンシルで輪郭をふっくら描き込む。口角はへの字にならないように! 若見えテク2「だらっとケア」 リフトアップ効果が期待できるケア法。ソファにもたれかかり、あごを軽く上げ、手のひらいっぱいに広げた化粧水や乳液をあごから頬、こめかみ、そして額まで「下から上へ」をイメージして引き上げながらのばす。 ソファの背にもたれていることで、この手の動きがラクちんにできます。 《Profile》天野佳代子さん●美容ジャーナリスト。美容専門誌『美的GRAND』の創刊編集長など、40年近く美容に携わり、60代からは雑誌、書籍、WEB媒体への寄稿、YouTubeチャンネルでの発信も行う。近著に『10年前より可愛くなる 大人美容の正解』(主婦の友社)。 写真/天日美恵子『10年前より可愛くなる 大人美容の正解』(主婦の友社)より