花巻東高野球部のトレーニングコーチ、重量挙げ女子代表監督に…ロス五輪へ「メダル目指す」
巨人・西舘勇陽投手ら育てる
花巻東高校硬式野球部でウェートトレーニング専門のコーチを務める冨田史子さん(39)が、4月に重量挙げ女子の日本代表監督に就任する。昨年12月に同校で記者会見に臨んだ冨田さんは2028年のロサンゼルス五輪に向け、「メダル獲得を目指す」と力強く語った。
冨田さんは岩手県宮古市出身。早稲田大学進学後は重量挙げの日本代表にも選出され、10年の世界選手権では75キロ超級で日本記録を更新した。
同校は打撃力強化のため、18年に冨田さんをコーチに招いた。冨田さんは「下半身からの力の伝え方」に重点を置き、打球の飛距離を伸ばすよう指導にあたってきた。これまでに米スタンフォード大の佐々木麟太郎選手や、プロ野球・巨人の西舘勇陽投手らの育成に尽力し、春夏合わせて5回の甲子園出場に貢献してきた。
冨田さんは記者会見で、「いよいよだなと身が引き締まる気持ち」と心境を述べ、「日本中から応援されるようにウェートリフティングの普及にも努め、ファンから応援される選手を育てていきたい」と意気込みを語った。