中日ドラフト2位・吉田聖弥、『新人王』『沢村賞』狙う 西濃運輸の先輩で巨人・船迫大雅から刺激「成長した姿見せる」
中日からドラフト2位で指名された西濃運輸の吉田聖弥投手(22)が3日、日本野球東海地区連盟の年間表彰で、優秀な先発完投型投手に贈られる「武田賞」を受賞した。同じ西濃運輸からプロ入りした巨人・船迫大雅投手(28)が2年目の今季に新人王を獲得。刺激を受けた左腕は、プロでもタイトル獲得へ意欲を燃やした。 トロフィーの重みを感じながら、今度はプロでも輝かしいタイトルを手にする道筋を思い描いた。吉田は佐賀・伊万里農林高(現伊万里実高)から入社して4年目の今年、夏の都市対抗大会でチームを4強に導くなどエースとしての活躍が認められた。 「ベストナインを取れたら一番良かったですけど、評価していただけたことがうれしいですね」と笑みを浮かべた後、「将来的には沢村賞を取りたいです」と大きな目標を設定。プロの舞台でも、先発完投型投手の最高峰を目指していく。 まずは身近な先輩の背中を追う。今季のセ・リーグ新人王に輝いた船迫は西濃運輸で2年間、苦楽をともにした元チームメート。大学から3年間の社会人を経た後にプロ入りし、28歳で受賞した右腕の姿は「励みになります。26歳でプロに入って即戦力と期待される中で結果を残しているので、少しでも近づけたら」と刺激をもらった。 キャッチボールをした時の衝撃は今でも忘れない。「グラブが壊れる選手がいたくらい、ボールが怖かった。絶対、プロでも活躍できる選手だと思った」と振り返る。そんな船迫からはドラフト指名後に「おめでとう」とメッセージをもらい、電話でも話した。同じリーグで対戦する機会を楽しみに「成長した姿を見せたい」と意気込む。
中日スポーツ