「ネガティブな自分を好きになるには?」心理カウンセラーが教える、“人生が変わる”たった2つの習慣
ネガティブ感情との上手な付き合い方
長い人生の中で、誰もがネガティブな感情に悩まされることがあります。しかし、ネガティブな感情は、決して悪いものではありません。その感情と上手に付き合うことで、人生は大きく変わるのです。 【あわせて読みたい】生きづらさを感じる人に伝えたい「自分との向き合い方」。心が軽くなる3つのポイントとは そこで今回は、2万人以上のカウンセリングを行ってきた公認心理師の大野萌子さんの著書『ネガティブな自分のゆるし方』(クロスメディア・パブリッシング)から一部抜粋して、「ネガティブ感情との付き合い方」をわかりやすくご紹介。自分の気持ちに素直に向き合うこと、そしてネガティブな感情を受け入れることの大切さについて解説します。
「ネガティブ感情」との付き合い方(1)『自分の気持ちに向き合う』
<自己認識を深めると、他人に左右されなくなる> 長い人生、落ち込んだり気持ちがモヤモヤしたりと、ネガティブな感情に襲われる日は必ずやってくるでしょう。 そんなとき、最初に大事にしてほしいのは、「自分の気持ちに向き合う」ことです。 ネガティブになりがちな人の多くは、「なんとなく不快」「理由ははっきりしないけどモヤモヤする」といったように、自分の気持ちのことをよくわかっていない傾向が見られます。 一方、ポジティブ思考の人は、「これは私が大事にしている価値観に反するから、好きじゃない」といったように、今の自分が置かれている状況を俯瞰して理解するのが非常に上手です。 自分の気持ちを自分で認識できていると、選択や決断に迷いがなく、他人に気持ちを揺さぶられたり、左右されたりしづらくなります。その結果、余計なストレスは減り、メンタルが安定していきます。 どんなときも、意思決定は「自分軸」で行えるようになると、他人の目を必要以上に気にすることが減り、ネガティブに陥りづらくなるのです。
自問自答して、感情を言語化する
自分の気持ちと向き合うためのトレーニングとして、私の場合は日常の中で自問自答する習慣を作るようにしています。 例えば、喫茶店でカフェインレスコーヒーを頼んだとき、「なぜ今、紅茶ではなくカフェインレスを選んだのか」と自分に問いかけます。「少し割高だけど、この時間だと夜眠れなくなるのを避けたいな」と、自分なりの気持ちに目を向けるだけでもOKです。 このように言語化することで「自分の気持ち」が明確になり、次第にその気持ちを優先した生活を送れるようになります。 また、自分の気持ちに気づくきっかけになるのが他人からの誘いを断るシーンです。 基本的に「友人からの誘いには応じるけど、職場の飲み会は断る」など、自分なりに人間関係を線引きしている人も多いと思います。誘いを断ったり、受け入れたりするときには、優先順位や価値観がはっきりしやすくなります。 こうしたタイミングにこそ、「気持ちの動き」に、意識を向けてみてください。 自分の中で起こる思考の傾向をつかみ、今の自分にとって選択ができるようになると、格段に自己コントロールがしやすくなります。