「ネガティブな自分を好きになるには?」心理カウンセラーが教える、“人生が変わる”たった2つの習慣
「ネガティブ感情」との付き合い方(2)『湧き上がる気持ちを否定しない』
<無理に忘れようとすると、余計にネガティブになる> 2つ目のポイントは、「自分の気持ちを否定しない」ことです。 この特集記事では繰り返し「人の感情に良し悪しはない」とお伝えしました。しかし、ネガティブ感情に支配されやすい人ほど、 ・「ネガティブな気持ちになってはいけない」 ・「ネガティブな感情は悪いもの」 と思ってしまい、自分で自分を追い込んで苦しくなってしまうのです。 悔しい、腹立たしい、悲しいなど、そのすべてが自分の中から湧き上がってきた感情であり、◯×で振り分けることはしなくて良いのです。 ネガティブ感情が湧いてきたとき、その感情を消そうとするほど、ネガティブは強化されるのです。 今すぐに、自分の中に湧き上がる気持ちを否定するのをやめてみましょう。
自己嫌悪の感情も受け止めよう
どんな気持ちも、良し悪しの判断をしないことが大事だと考えると、「自己嫌悪」という感情も決して悪い感情ではないとわかります。 自己嫌悪とは言葉の通り、自分のことが嫌になり、自分自身を軽んじることです。しかし、感情には良し悪しがないと知っていれば、自己嫌悪すら、その良し悪しを判断しなくていいと言えます。 心で思うだけなら、誰にも迷惑をかけません。むしろ思い切りネガティブ感情に浸る方が、ストレスやショックから立ち直りが早く、すばやく心のリカバリーができるのも事実なのです。 日々生まれるネガティブ感情を否定せず、受け止められるようになると、自己否定を防ぐことができ、必然的に自己肯定感のアップにもつながります。
〈著者プロフィール〉大野萌子(おおの・もえこ)
公認心理師/2級キャリアコンサルティング技能士/産業カウンセラー 一般社団法人日本メンタルアップ支援機構代表理事、企業内カウンセラーをはじめとす る相談業務において2万人以上のカウンセリングを担当。また長年の現場経験を生かし、 人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメント教育を得意とする。官 公庁・企業・大学などで講演・研修を6万人以上に実施。著書にシリーズ51万部を突破した『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑(サンマーク出版)』ほか、『世界一受けたい授業』などメディア出演多数。
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