カフェイン50%オフの「ネスカフェ ゴールドブレンド カフェインハーフ」登場
ネスレ日本は、カフェイン50%オフのソリュブルコーヒー「ネスカフェ ゴールドブレンド カフェインハーフ」を11月20日に発売する。 【画像】“カフェインチョイス”3種飲み比べセットのイメージ 同商品は、一般的なコーヒー抽出液と比較してカフェイン50%オフを実現しながら、同ブランドならではの香りや味わいを楽しめるようにしたもの。コーヒー豆の特徴にあわせて時間管理と温度管理を徹底して焙煎を行なうスターロースティング製法や、微粉砕した焙煎コーヒー豆をコーヒー抽出液と混ぜ合わせて乾燥させる挽き豆包み製法といった手法を用いて製造されている。 同社では、カフェインを97%カットした「ネスカフェ ゴールドブレンド カフェインレス」も商品化しているが、今回の商品については、「自分好みにカフェイン量を選びたい」「気兼ねなく自由にコーヒーを飲みたい」といったニーズに対応し、飲用を控えがちだった夕方の時間帯での活用を期待している。 スティックタイプでの展開となり、20本入りのパッケージが506円で販売される。 11月15日からは東京・原宿の「ネスカフェ 原宿」(東京都渋谷区神宮前1-22-8)で同商品を使用したメニューが提供される。価格は「ネスカフェ ゴールドブレンド カフェインハーフ ブラック(ホット)」が500円、「ネスカフェ ゴールドブレンド カフェインハーフ カフェラテ(ホット)」が550円、「“カフェインチョイス”3種飲み比べセット」(オリジナル、カフェインレス、カフェインハーフ)が750円となっている。 飲料事業本部 レギュラーソリュブルコーヒー&システム&ギフティングビジネス部 シニアマーケティングスペシャリストの中西弘明氏によれば、今回の商品はゴールドブレンドとしては50年ぶりの新たなジャンルへの挑戦だと語る。 同社では昨年、ネスカフェの新ブランドコンセプトとして「Make your world」を展開していくと発表。ネスカフェを飲むことでサステナブルな未来に貢献できるという世界観を浸透させながら、自分らしく過ごすことを充実させられるような商品展開を目指している。 今回の商品では、カフェインの摂取量に対する関心が高まっていることから“カフェインチョイス”という飲み方を提案。大東文化大学 スポーツ・健康科学部 健康科学科 教授でネスレ日本 学術顧問の福島洋一氏が、その背景や有用性を説明した。 福島氏によれば、成人の場合で1日400mg程度(140mlのコーヒー約5杯分)までは健康上の問題はないとされているなか、日本人はコーヒーやお茶を飲用することで1日あたり約250mgのカフェインを摂取しており、大抵はその範囲に収まっている。ただ、一度に飲み過ぎないようにしたり(1回200mgまでが目安)、寝る前3~4時間は避ける、子どもはなるべく飲まないようにするといった注意が必要だという。 同氏は、就寝直前の摂取は睡眠への悪影響があるものの、カフェインには日中の活動のスイッチをONにする効果があり、これにより日中を活動的に過ごすことで睡眠の質が高まることも期待できるとして、1日の中で摂取するカフェインの量やタイミングをコントロールすることで健康づくりに活用していくという考え方を紹介する。 カフェインは摂取すると30分~1時間ほどで血液中に入っていき、半減期は4時間ほどだと言われていることから、個人差も意識しながら、カフェインハーフやカフェインレスといった商品も組み合わせて自分に合ったコーヒーの飲み方のリズムを見つけていくことが重要なのだとか。 コーヒーに含まれるカフェインの量をコントロールするカフェインチョイスのための選択肢の一つとなるのが今回のカフェインハーフという商品となる。中西氏によれば、科学的な方法を用いずに水の力でカフェインを除去した豆とこれを行なっていない豆をそれぞれ焙煎してブレンドし、抽出して乾燥させるという手法で製造されている。 オリジナル商品とカフェインレスを半分ずつブレンドすることでもカフェイン50%オフの商品は実現できるが、同社としては、味わいについてもこだわった。ゴールドブレンドとしての味わいをキープしながら、すっきりとした口当たりのよさを実現するために生豆選びからこだわり抜いたという。 中西氏は「すっきりとした味わいや香りのよさは常に求められるが、苦味や酸味が避けられる傾向にあり、しっかりとこの辺りのトレンドを捉えて今回のカフェインハーフの味わいを実現した」と語る。 実際にオリジナル、カフェインレス、カフェインハーフを飲み比べてみると、それぞれ微妙に違うことは分かるが、いずれもしっかりとコーヒーらしい香りや味わいが感じられ、どれか1種類を飲んだだけではそれぞれの違いに気づかない可能性が高い。むしろ、カフェインハーフは最新のトレンドにあわせた風味に設計されているだけに、最もおいしいと感じられるかもしれない。
グルメ Watch,編集部:湯野康隆