「最初は7番アイアン」や「頭は残したまま」という練習が上達を邪魔している!? スイング練習の勘違いを修正する
7番アイアンで真っすぐ打ててもコースデビューはまだ早い
ビギナーが練習で最初に使う7番アイアンなどの短いクラブは、ロフトが大きく短いため初歩的なグリップやアドレスができていれば比較的に早い段階で「真っすぐ当たる」感覚は習得できます。 【動画】見るだけでうまくなる! パリ五輪で松山英樹&中島啓太が大歓声の中で放った超豪快ティーショット これが実際の投稿です
しかし、コースで1打目や2打目に使うドライバーやフェアウェイウッド&ユーティリティーは、ボールめがけてヘッドをぶつけるような「当てるだけ」のスイングではナイスショットにはなりません。 ロフトが少なく長いクラブになるほど、ヘッドスピードや正しい打点が必要なのはもちろん、軌道や入射角、フェース向きによってボールの飛び方や曲がり方がシビアに変わってしまいます。 「7番アイアンで打った方がマシ」程度の確率でしか長いクラブが打てないのであれば、距離の長いホールはなかなかグリーンに乗せることができません。
コースデビューするだけならビギナーがウッドを打てる必要はないかも知れませんが、近い将来「100切り」を目標にするのなら、早めにウッド練習に取り組み「当てて終わり」なスイングから「フィニッシュまで振り切る」スイングのへ変えていく必要があります。 肩の高さで急ブレーキをかけて止まってしまうスイングではなく、インパクトのスピードを利用して左足に体重が乗ったフィニッシュを取れるスイングの練習もしておきましょう。 そうすれば、コースではドライバーが練習どおりに打てなくても、フェアウェイウッドやユーティリティーなら何とか当たるようになっていくはずです。
「頭を残す」という意識だけではヘッドアップは直らない
昔から「絶対ヘッドアップしない!」と心に決めていても、いざコースでの本番では全く別人のように顔が上がってしまうのが「ビギナースイング」の典型的パターン。 自分のスイングやボールに対する意識が強い練習場では実践できても、ボールの行方を意識するコースではヘッドアップが全く直らない人は多くいます。
「頭を残して打つ」だけのことですが、意識だけでは実践するのが難しいのが現実。そこで普段の練習から、インパクトまでは顔の向きが変わらないように気をつけながら、フィニッシュではボールを追うという「メリハリ」ある動きを習慣づけておくことが重要。 特に長いクラブほど「ボールを見て打つ」と「飛んでいくボールを追う」という動きをしっかりセパレートしておかないと、中途半端なスイングと結果になってしまいます。