ヨーグルトが液状に… 原因は冷蔵庫内の置き場所かも 夏場に増える問い合わせ、食べて大丈夫か聞きました
冷蔵庫に入れておいたヨーグルトが液状になっていた――。夏場になるとメーカーにはそんな問い合わせが増えるそうです。賞味期限内であれば食べても大丈夫なのか、そもそもなぜ液状化するのか、森永乳業に聞きました。
液状になる理由は
1978年発売のロングセラー「ビヒダスヨーグルト」を手がける森永乳業。 「冷蔵庫に入れていたヨーグルトが液状になってしまった」 夏場になると、そんな問い合わせが冬場の3倍ほどに増えるそうです。 「液状になる理由としては、ヨーグルトが一度凍ってしまった可能性が考えられます」 そう説明するのは、お客さまサービス部の担当者です。 凍結した後に解凍されることで、ヨーグルトの組織が壊れてホエイ(乳清)が外に出て液状に。 「シャバシャバ」「モロモロ」といった状態になり、かきまぜても元には戻りにくくなるそうです。
食べても害はありませんが
なぜ冷蔵庫の中で凍ってしまうのか? それは冷蔵庫が内部の温度を感知して、規定温度となるよう冷気の吹き出しを調節することに関係しているといいます。 「夏場は庫内の温度が上がりやすいため、置く場所によっては冷風が強く当たり続けて凍ってしまうことが考えられます」 凍結を防ぐには、冷気が強く当たらない場所に置くことが重要だそうです。 液状になったヨーグルトは、傷んだわけではないので食べても害はありませんが、本来の風味が失われているとのこと。 「風味が損なわれるだけではなく、ビフィズス菌や乳酸菌の菌数が減ってしまうこともありますので、冷蔵庫内の保存場所にお気を付けてください」
分離してしまった時は
液状化とは別に、固形部分とホエイが分離してしまうケースもありますが、こちらは振動を与えたことや発酵の進行などが原因で起こってしまうそう。 そのため冷蔵庫内の保管場所としては「ドアポケットはお勧めしません」とのこと。 分離してしまった場合は、固形部分はカッテージチーズの代わりに利用し、ホエイはスープ料理などで水の代わりに使うといった使い方もオススメだそうです。