「日銀が利上げ、なのに円安が進んだ…」ローンはどうなる?いまさら聞けない「金融政策」 基本から知りたい、に答えます…経済のあらゆる「モヤモヤ」、記事と音声で
外国為替市場の円相場は3月27日に1ドル=151円97銭と約34年ぶりの安値水準を付けました。日銀が利上げすると、メカニズムとしては円高に振れるはずなのですが、結果として円安が進みました。 現在の円相場は「日米の長期金利の差」が取引の手がかりになっています。米国はコロナウイルス禍の後に生じた急激な物価高を抑え込もうと先んじて利上げを重ねてきたため、米長期金利が4%を超えているのに対し、日本の長期金利は0・7%程度にとどまっています。運用に有利なドルが買われ、円は売れやすい状態です。植田総裁が「緩和的な金融環境を続ける」と発言したことで、今回の利上げは取引の流れを変えるきっかけにはなりませんでした。今のところ円高基調に転じるには、米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)が利下げするという観測が強まるか、あるいは日銀が追加利上げに踏み切るという観測が強まることが条件になりそうです。 ▽固定型と変動型のどっちがいい?
かつて住宅ローンの借入額は年収の5倍が目安といわれていましたが、最近は物件価格の高騰や共働き世帯の増加もあって7~10倍のケースもあるようです。 僕は10数年前にマンションを購入したのですが、取材を担当していた金融機関内で「あなたなら固定型と変動型のどっちの住宅ローンを選びますか」と聞いて回り、変動型が有利だと判断して借りました。もちろん固定型と変動型のどちらが良いのかは人それぞれです。固定型は毎月の収入の中から出て行くお金が確定するので生活設計しやすいのが利点で、これから金利が上がるのが確実なら今のうちに固定型にしておこうという考え方もあります。借りすぎに注意しながら住宅ローン比較サイトでシミュレーションするといいと思います。