子どもとの会話が急減する「思春期の入口」は10歳頃から 親の上手な接し方
幼稚園・保育園からの小学校へ、どうスムーズに移行すればいいの? 毎年春になれば頭を悩ませるママ・パパが続出しますが、実は本当に子どもが傷つきやすいのは、子どもたちが初めて挫折を知る「小2,小3」だと言います。 【マンガ】13歳までの男の子に教えておきたい「性的同意」の重要性 見逃せない小2、小3の壁の詳細と、親が注意して見てあげてほしいポイント、そして思春期の入口となる10歳前後の子の自己肯定感の高め方を解説します。 ※本書は『子どもの自己肯定感の教科書』(中島輝著、SBクリエイティブ刊)より一部抜粋編集したものです
思春期の入口で子どもの口数が減ってくる
「こころの脳」においても12歳までの子育て期はとても大事な時期です。 いわゆる「社会の脳」ともいえる「こころの脳」の成長時期は、言語の発達がピークを迎え、語学力が総合的に伸びる時期。大人と変わらない話し方をするようになり、「生意気なことをいうようになった!」などと思うこともあるでしょう。相手によって言葉を使い分けることもできるようになります。 さらに、相手の表情を読みとる、必要なときにはがまんする、想像力を駆使して何かをつくり出すといった能力が伸びることで、コミュニケーション能力や集中力、想像力、自制心などが鍛えられます。 さらに10歳前後の児童期は、幼児期に獲得した自主性を生かし、努力や工夫をすることができるようになる時期でもあります。 だんだん口数が少なくなる思春期の入り口ですが、難しいこの時期に自己肯定感をアップするポイントを5つ紹介します。
1.愛情を示すこと
10歳前後になると、愛情を示しづらくなる親御さんもいますが、子どもに愛情を示し、子どもと積極的にかかわり、感情や意見を尊重しましょう。
2.コミュニケーションを重視すること
子どもの口数が減っても、会話の時間を増やすのが難しくても、子どもの感情や考えをよく聞き、理解しようとする姿勢が大切です。
3.自己表現をうながすこと
子どもが自分の感情や意見を自由に表現できる環境を提供しましょう。家庭が子どもにとって「自己表現しても大丈夫」「安心して表現できる」場所であることがきほんです。絵画や音楽で表現するのもいいでしょう。