九州電力、九州7県をデザイン化したマーク…無印良品やロフトのロゴも手がけたデザイナーが制作
九州電力
1951年、電気事業再編成によって、日本発送電と9つの配電会社が解散し、9つの電力会社が誕生した。九州電力は、主に日本発送電から発送電事業を、九州配電から配電事業を承継し、九州で発送電と配電を一貫して経営する民間企業としてスタートした。 【写真】九州電力「みらいくん」頭部のアンテナは未来と地域の情報をキャッチ…手は「気軽に握手を」の意味込め
九州地方電気事業史によると、当時の九州は日本最大の産炭地であり、需要規模や発電力でみると、東京電力、関西電力に次ぐ3番目に大きい電力会社だったという。電源の多様化を推進し、75年には玄海原子力発電所の運転を始め、2024年4月時点では、水力139か所、火力6か所、原子力2か所で計1576万4000キロ・ワットの発電設備を保有している。
2020年には送配電部門を分社化し、24年には九州電力の地熱事業を九電みらいエナジーに統合した。
九州の輪郭をデザイン化したシンボルマークの「ブルー・ウエイブ」は、「新しい九州電力づくり」の一環として、1988年10月に制定された。九州の7県が緊密につながって、未来に向けて前進するパワーを表しており、無印良品やロフトのロゴを手掛けたグラフィックデザイナーの田中一光(たなか・いっこう)氏(2002年死去)が制作した。シンボルマークの変更は、創立後初めてのことで、現在も愛用されている。