給料未払い騒動から7選手が退団発表!激震が走るプロレス団体の現状を社長が報告「1000万近くの回収漏れがある状態です」
――佐藤社長の責任を問う声がいくつかネット上であがってはいると思うんですが、そもそも論として選手たちは株式会社アイスリボンに行ってしまったので、この件に関してネオプラスは基本的には別の会社の話なので、あまり責任がないのではないかという部分はあるのですが、佐藤社長としてはどうなんでしょうか? 「実際株式会社アイスリボンに移籍しなかった選手、スタッフっていうのもいるわけで。でも一般的に見た時にはいい条件で提示してくれる人がいるなら移籍した方がいいと思います。給料遅延に関しましては、私どもも実は株式会社アイスリボンに対して1000万近くの回収漏れがある状態です。興業とかそういった部分を、株式会社アイスリボンが買う形で行っている興行、いわゆる売り興行と呼ばれるものがいくつかありまして、それに関して大部分の未納が発生している現状があります。ただ私どもとしては、その責任という部分においては、当然会社の方針としてそういうプロジェクトに乗って株式会社アイスリボンに転籍をした選手たちがいますので、そういったとこでその会社から未納になりましたということに関して、私としては11月にネオプラスと契約し、9月分、10月分に関しては規定の基準で選手にお金を支払い、それは株式会社アイスリボンの建て替えとして提供するという形でやってます。労基からは『立て替えって言っても、ネオプラスにおいては不良債権が増えるだけじゃないですか』っていう指摘をいただきましたけども、これはもう仕方ないことだと思ってます。五嶋が戻って来るというかすかな望みもありますし、またこういう事態の中で早急な改善のためにも、新しい体制の中で新規契約を選手たちと結んでいきたいなと思ってます」 ――株式会社アイスリボンが入ってきて変化はあったのでしょうか? 「選手にとって言えば、今までと同じことをやってるとお給料が上がったっていう部分ですね。興行会社として見た時には、変な話ですけど、お客さんが入ってなくても売り興行である程度の利益が確保できる。そういう補填の中で興行がやっていけるっていう。でもそれは、その結果お客さんが増えて、興行収益が増えて、支払ってるお金に追いついていかなきゃいけないという部分もあるんですけども、そういったセーフガード的な動きをやっていたのが株式会社アイスリボンでありますけども、希望的観測はありつつも、そんなことが長続きするわけないっていうのは、正直言って選手、スタッフ全員思っていたことなので。それがやってきたのだと思います」 ――正直それは思ったより早かったですか? 「思ったより早かったです。五嶋自体が投資家なので、投資家っていうのはどっかからお金を集めてきて、それを投資する。自分のポケットマネーから投資をするんじゃなくて、お金を集めて投資をする。当然、お金を集める中において事業計画を出すわけですね。でも事業計画に大きく及んでいない。これにおいては本当に当初から現実を見ていない数字を作っていたので、もっと現実見た数字にしましょうという事を言ってたんですけど、その絵に描いた餅の文字で集めてきてるお金なので、当然そこに対しての未達の部分っていうのは多々あったと思います。そうなってくると、資金調達的な部分っていうのは難航してるだろうなというのは実は早々に感じていました。けど当初の部分で言うならば、取り付けてる調達資金において仮に一切伸びがなかったとしても、来年までもつっていう計画だったんですね。それはもう五嶋の言葉でしかないんですけども。『いやそんなわけねえだろう』と思ってた中でこの事態。彼が今入院してる中で、全スタッフが社長と連絡が取れないという中で、どんどんどんどん離職してく。今現状で言うなら、五嶋が6月ぐらいから入退院を繰り返して、社長と連絡が取れないっていう不信感の中から社員がいなくなって五嶋1人になって、株式会社アイスリボンにも株式会社リベリオンズにも両方で五嶋1人しかいないので、この中で業務が滞ってるという部分はちょっと予想外だったのかなとは思います」 ――退団される6選手ですが、その方々は今後はフリー参戦をアイスリボンにされる予定はあるんでしょうか? 「ジュリアとか世羅たちだったりとかは退団において色々と何回も何回も話し合いをしてます。今回の選手に関しては、いきなり30日の大会前に退団の意思を伝えられ、何の話し合いもない中で大会で発表するという事態になってます。私どもとしては週プロの名鑑さんとかそういうのもあるので、今後に関して31日まで連絡をくださいという話をしていた中で、普通に辞めますという連絡があったのは芦田だけ。美央においても前日の段階では『会社に戻ることで、私のお給料だとか、そういった部分で負担をかけるから、私は旦那、タンクの会社の社員となって、所属じゃなくて必要な時だけ呼ばれる形で、来年以降はどうでしょうか?』というような形だったので、美央の好きなように来年以降で考えようっていう話を前日にしてる段階で、30日の大会であのようなパフォーマンスになっています。そういう状況ですので、会社として選手と話しながら状況の確認をしていきたいなと思ってます」 ――現時点でその6名は今後の話し合いによっては12月31日までにアイスリボンに契約する選手が現れるかもしれないし、またその中に名前がない人が出ていく可能性もあると 「はい。もちろん私どもとしては、一旦株式会社アイスリボンに移動してますけども、年度年度で契約更改を基本的には選手としてるので、それに向けての契約をこれから提示しながらやっていこうかなと思ってます」 ――現状残る選手に関しては 「藤本つかさ、星ハム子、星いぶき、勝愛実、弓李ってみんなお母さんになっちゃうんです。ママズ団体になって、国連の女性地位向上の方とか呼ばれていくんですけども、やはり今の世の中のこういう状況の中で女性が夢を諦めずにプロレスラーをやっていけるっていう環境はとても日本では珍しい環境ではあるんです。結構そういった財団だとか、そういった組織の方から色々お声がけをいただいてます。なかなかお声かけいただいてもですね、そういうとこからお金が出ないっていうのも悲しいんですけどね(苦笑)でも、そういった活動に関しては一定の評価をいただいてる部分もあるので伸ばしていければいいなとは思っています。とは言っても別にママだけを歓迎してるわけじゃないので、残ってくれる海乃月雫、トトロさつき、若菜きらり、松下楓歩やプロレスサークルの子たちも含めてアイスリボンを今後も続けていこうと思っています」