グリーンキウイの皮は捨てちゃダメ!お肉や魚にくっつけて、分解力アップで骨粗しょう症予防に
みなさん、調理の途中で出てきたキウイの皮を捨ててしまってはいませんか? 実はこの皮部分も有効活用できるんです! 【写真8枚】実際に作ってみました!キウイの皮も活用する“骨を強くするレシピ”「キウイと鮭のエスカベッシュ」
キウイフルーツの酵素がコラーゲンやたんぱく質を分解し、皮膚や骨の細胞に働きかける
長寿化している日本ですが、健康寿命を考えると10年程度は誰かのお世話になって生きるという現実もあります。高齢者の骨折の原因になる「骨粗しょう症」は、骨密度が減ったり、骨質が低下することで骨がもろくなり骨折しやすくなる病気。閉経後の女性が気を付けなければいけない病気でもあります。 骨代謝のバランスが崩れ、骨吸収が骨形成を上回る状態が続くことで起こる「骨粗しょう症」。近頃は骨形成を促す成分「活性型コラーゲンペプチド」の存在が注目されています。この「活性型コラーゲンペプチド」は酵素によってゼラチン(コラーゲン)が分解されてできたもので、骨芽細胞の働きを活発にし、骨形成を促す可能性があるとされています。 城西大学薬学部医療栄養学科(管理栄養士養成課程)の真野博先生によると、そのままでは硬くて食べられないコラーゲンを含む食材をキウイの酵素であらかじめ切断し、コラーゲンペプチド化することで体内に吸収されやすく、皮膚のハリをアップしたり、骨密度を高めたりする作用があるとのこと。 グリーンキウイに多く含まれる酵素「アクチニジン」が食品中のゼラチン(コラーゲン)を分解することで、活性型コラーゲンペプチドが作られ、骨芽細胞を活発にし、骨形成を促す可能性があるという研究結果も出ています。
アクチニジン、ビタミンCがコラーゲン活性化に役立つ
キウイそのものに直接骨にアプローチする栄養素はありませんが、食品との組み合わせで骨芽細胞を活性化させる成分を生成することができる、というわけ。 実際に日常で活用するとしたら……、コラーゲン(ゼラチン)を含む食品とグリーンキウイを一緒に摂取すること。輪切り、もしくはすりおろしたグリーンキウイと一緒に30分つけて料理するだけでいいそうです。これでコラーゲンを低分子化(コラーゲンペプチドに代謝)するのです。 体内でコラーゲンを作り出す過程で欠かせない栄養素・ビタミンCも豊富に含むキウイフルーツは、その面でも有効。グリーンキウイ1個で1日のビタミンC摂取量の約70%をクリアします。